SSH課題研究特集③

公開日 2023年03月13日(Mon)

不定期連載でお送りしている「SSH」の研究班紹介特集です。

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「教えて!!2年生、課題研究」

第3回はボルタ電池班です。

 

よろしくお願いします。

(取材を受けてくれたボルタ班の皆さん。おや? 皆さんの前に置いてあるものは何でしょうか?後ほど説明してもらいましょう!)

写真1

Q、まず、研究のテーマを教えてください

A、「ボルタ電池の電解液がなぜ黄色になるのか?」です!!!

 

あの、高校化学ではお馴染みの「ボルタ電池」ですか! 私たちも2年生の授業の時に実験したことがあります。

 

 

Q、ボルタ電池ってどんなものですか?

A、これです!!

写真2

(あ! 先ほど写真で、皆さんの前にあったのはこの「ボルタ電池」だったのですね!)

 

A、簡単に説明すると、亜鉛板と銅板を希硫酸につけて両者を同線で結ぶと電流が流れて電池になります。電流が流れ始めて5〜10分ほどすると…

このように透明の溶液が黄色になります。

写真の左側は電流が流れる前、右側は電流が流れた後です。

写真3

本当だ!!

透明だった溶液が黄色…   なぜでしょう?私もすごく気になります!!

 

 

Q、知りたくて我慢できません!ズバリ電解液が黄色になる原因は何なのですか?

A、実は!!!

水溶液中でチタンが過酸化水素と反応してペルオキソチタン酸になっていたのです!ペルオキソチタン酸は黄色なので電解液が黄色になっているという訳です。

 

ペルオキソチタン酸…

初めて聞く言葉です。

 

 

Q、どのようにして色の原因がペルオキソチタン酸だと突き止めたのですか?

A、「株式会社ソウマ」様からペルオキソチタン酸を無償でもらい、色を電解液と比較し、分かりました。

 

(写真左側が株式会社ソウマ様から頂いたペルオキソチタン酸、右側が電流を10分程度流した電解液。確かに同じ「黄色」です。)

写真4

研究を通して企業と繋がることも出来るのですね。

 

 

さて、「ボルタ班」と聞いてピンときた方もいるかと思いますが、県大会で最優秀賞、世界に羽ばたく高校生の成果発表会で最優秀賞など賞を総取りしている班なのです。

まさに国分高校の「顔」です!!!

 

 

Q、そんな皆さんにズバリ聞きます!!研究発表会で高評価を得るために必要なことは何ですか?

A、そうですね〜

まず、実験では数をこなすこと。

発表スライド作成時には、情報を詰め込みすぎず、重要な情報だけをピックアップして作成すること。発表練習をたくさんすること。

こんな感じですかね・・・

あっ、一つ忘れていました。

補助スライドをたくさん作ることも大切だと思います!「補助スライドの数は自信の数」と言われるほど大切です。

 

 

Q、補助スライドとは具体的にどのようなものですか?

A、研究発表の本論では使わず、質疑応答の際に必要に応じて提示するスライドです。

本論では語れなかった補助研究の結果や、分かりにくいところを詳しく説明したスライドなどが含まれます。

補助スライドがあると質疑応答にも臆することなく対応できます。

 

だから「補助スライドの数は自信の数」なのですね!

 

 

Q、ちなみにボルタ電池班の補助スライドの数はどのくらいですか?

A、え~っと

85枚です!!

ちなみに本筋のスライドが32枚なので、本筋のスライドの約2.5倍あります。

 

85枚?!

確かに85枚分の自信があれば堂々と発表できそうです!

 

(補助スライドの中の1枚を見せてもらいました。補助スライドでもハイクォリティです。

これがあと84枚もあるのか・・・)

写真5

 

Q、では最後に一言お願いします。

A、好奇心に従え!!

 

 

ありがとうございました。

次回は貝班(2年理数科)です。

貝班の皆さん!一足先に一言おねがいします。

「皆さん!チリメンカワニナって知ってますかー?」

次回もお楽しみに!!

 

取材・作成:理数科 3年 前田・稲満