9 理数科
2022年05月16日(月)
カブトムシ班 世界大会(ISEF)結果報告
5月13日(金),先日行われた課題研究の世界大会(ISEF)の表彰式が行われました。
現地アトランタでは全世界からの約950チームが参加して盛大にセレモニーが行われました。
日本代表の14研究はオンラインでの参加でしたので,表彰式をオンラインで視聴しました。オンライン参加は全世界で約450チームでした。
国分高校カブトムシ班が出場した Animal Science 部門はいつも通り最初に発表。
昨年は同部門で Grand Award 4等を受賞したため,あっという間に名前を呼ばれましたが,今回は最後まで国分高校3人の名前がコールされることはなく,2年連続のISEF入賞は叶いませんでした。3人はとても悔しがっていましたが,世界最高の舞台に立てただけでも十分スゴイことです。準備を通して何度も議論し,毎日英語と格闘し,何度も涙しました。そして多くのことを学ぶことができたと思います。胸を張って,自信をもってこれからの人生に生かしてほしいと思います。
カブトムシ班のAさん,Sさん,Tさん,本当にお疲れさまでした。
ISEF出場に際して多くの方々のご協力をいただきました。特にメンターとしてご指導くださった埼玉大学名誉教授の町田先生,4月から大島高校に転勤された英語科の立神先生,国分高校ALTのジョニー先生には大変お世話になりました。関係の皆様にこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
2022年05月05日(木)
理数科カブトムシ班が世界大会(ISEF)出場!
5/3~5/5の期間,理数科カブトムシ班が世界大会(ISEF)出場のため東京へ出かけました。
本来ならとっくにアメリカ合衆国アトランタへにいるはずなのですが,コロナウィルスの影響で日本チームはすべて東京からのオンライン参加です。
国分高校としては2017年のツクツクボウシ班,2021年のリュウキュウアブラゼミ班に続いて3回目のISEFです。
5月3日(火)午前,鹿児島空港発。理数科カブトムシ班のTさんとSさん。
羽田空港で熊本からのAさんと合流。
東京では有明のホテルに宿泊し,ホテル内の会議室で審査を受けます。マスクを外した状態での人との接触を減らすため,ホテル内での食事はテイクアウトして自室でとりました。その他のコロナ対策も万全です。
5月4日(水),オンライン審査で使うソフトの説明等の研修を受け,審査時のブースの設営。パーティションを設置して本番はマスクなしで臨みます。
審査本番直前。リーダーの部屋で最後の打ち合わせ。
正装して記念撮影用ボードの前でマスクを外して記念写真。このリラックス具合なら審査もばっちりでしょう。
さあいよいよ審査が始まります。PCや通信機器の調整にちょっと苦労しました。23時,えっ?と聞き返されそうな時刻に審査開始。アメリカ時間なので…。
審査は1回につき15分間,審査員が1人ずつ審査ルームに入室して合計13回!審査が入らない時間を合わせると合計4時間半!ファイナリストの3人以外は審査室に入れないので審査中の写真はありません。
午前3時半,長かったオンライン審査を終えて。疲れてはいるのでしょうがホッとした表情に見えます。通訳の方に一部サポートしていただきながらも7割くらいは英語で答えられたようです。
カブトムシ班の皆さん,お疲れさまでした。
審査結果の発表は5月13日頃の予定です。
読売新聞のツイッターにも紹介されています。
2022年04月28日(木)
理数科課題研究計画発表会
令和4年4月27日(水)午後 理数科の課題研究計画発表会を行いました。
2年生の研究グループが,今後の研究テーマについて,現在調査を進めている状況を報告したり,質疑応答を行いました。
研究グループは,化学,生物,物理,地学のそれぞれに全部で6班。
霧島ジオパークの石川先生にもアドバイスをいただきました。
本日の質疑応答を踏まえて,今後さらに今後の研究内容について深めてくれることでしょう。
2022年01月13日(木)
第1回 鹿児島県サイエンスコンテスト
1月8日(土),第1回鹿児島県サイエンスコンテストが行われました。
当初の計画では,加治木高校を会場に実施する予定でしたが,1月に入ってからのコロナウィルス感染急拡大を受けて,急遽オンラインでの実施となりました。
この大会は再来年の鹿児島総文祭に向けての自然科学部門の強化を目的の一つにしています。国分高校では主に理数科1年生が出場しました。
生物スジエビ班。
生物淡水エビ班。
化学ボルタ電池班。
化学洗剤班。
物理班。
地学桜島班。
地学夜光班。
地学夜空班。
他校の発表を聴くのも,とても勉強になりました。
審査の結果,化学ボルタ電池班が優秀賞(3位),生物淡水エビ班が優秀賞(3位),地学桜島班が優秀賞(2位)を受賞しました。
1年生のうちからこのような大会に出てプレゼンテーション力や質疑応答力を高め,2年生で大きな花を咲かせる。これが,これからの国分高校SSHのスタイルになっていくと思います。
出場した皆さん,お疲れ様でした。おめでとうございます。
2022年01月10日(月)
世界にはばたく高校生の成果発表会 出場報告
12月19日(日),九州大学が主催する「世界にはばたく高校生の成果発表会」が福岡市の九州大学伊都キャンパスで行われました。予選を勝ち抜いた理数科2年生の科学リン酸班と生物班が出場しました。最終審査に臨んだ8校のうち2校が国分高校ということになります。
開会式前の準備の様子。発表用のスライドの最終確認や発表練習をしています。
こちらは質疑応答の打ち合わせ中でしょうか。
さあ開会です。
化学リン酸班の発表。
質疑応答。
発表を終え,マスクを外して記念写真。
生物班の発表。カビゴケの研究ですね。
質疑応答中。
発表を終えて。
審査の結果,最優秀賞は佐賀の到遠館高校,優秀賞が熊本の熊本農業高校と福岡の筑紫丘高校でした。
国分高校の2チームは最上位の賞は逃しましたが,「特別賞(ベスト8)」を受賞しました。
コロナの影響でオンラインの大会が多い中,対面で他校の素晴らしい発表を見ることができ,貴重な経験になったと思います。
出場した2班の皆さん,お疲れさまでした。
関係の皆様ありがとうございました。
2021年12月24日(金)
いざ3度目の世界大会(ISEF)へ!
12月24日(金),第65回 日本学生科学賞の表彰式がオンラインで行われました。その様子はYouTubeでもLIVE配信されました。
国分高校の名前がコールされるのを今か今かと待ちましたが,ISEF出場につながる大臣賞等で名前が呼ばれることはありませんでした。結果は「入選1等」。それでも全分野を含めての全国ベスト24ですから立派な結果だと思います。
審査委員長の先生の講評も終わり,カメラに映らない範囲で片づけを始めようかなと思ったとき,「それではISEF出場校の発表です。」とアナウンスされ,大臣賞の4校が順当にコールされました。そして先日訪問し交流させていただいた宮崎西高校も。「そして最後に……,オキナワカブトを守れ!鹿児島県立国分高校。」
その直後の写真が下の2枚です。
上位の賞に入れず流した悔し涙の写真は自粛しますが,うれし涙は思いっきり使わせていただきます。
表彰式を一緒に見守ってくれた友人たち。Y教頭先生もぐっと来ています。後ろのT先生は完全に泣いています。
表彰式終了後の喜びの表情。これまで頑張ってきた努力が報われましたね。
同じ教室で苦楽を共にしてきた友人たちと。この教室で本当に長い時間を過ごしてきました。昨年の先輩たちの姿をすぐ近くで見てきて,次は自分たちもとずっと夢見てきた世界大会(ISEF)が現実のものとなりました。
校長先生に報告。校長先生は審査員好評の途中で電話が来て,肝心な部分を見ていなかった(!)らしく,ISEF出場の報告にかなり驚いていました(笑)。
生物室に戻るとT先生がケーキを買ってきてくださっていました。最高のクリスマスイブになりましたね。
でも皆さん,喜んでばかりはいられませんよ。これからのISEFに向けての準備がどれだけ大変か…。
新たステージへの階段を一歩ずつしっかり上って行ってください。5月に行われるISEFで再び国分高校の名前がコールされることを祈っています。
関係者の皆様,応援してくださった皆様,ありがとうございました。
2021年12月24日(金)
今年も日本学生科学賞 最終審査に臨みました
12月19日(日),第65回 日本学生科学賞の最終審査がオンラインで行われ,理数科2・3年生のカブトムシ班が出場しました。日本で最も歴史のある最高峰の科学コンテストです。国分高校としては昨年に続いて2年連続,3回目の最終審査です。
Zoomの接続確認中。笑顔の練習も兼ねています。今年は普段活動している生物実験室で行い,研究に使ったカブトムシの標本を背景にしました。
審査中は立ち入れず,写真はありません。事前に送っておいた5分間の発表動画を審査員の先生方とともに視聴した後,10分間の質疑応答。約20分後の2回目の質疑応答は5分間。さらにしばらくして補足審査の時間には多くの先生方から約20分間質問を受けました。矢継ぎ早の質問にもきちんと答えられ,自分たちの研究の一番の強みであるカブトムシ識別アプリもタブレットでアピールできました。持てる力は十分に発揮できたと思います。
全ての審査を終え,ほっとした表情の3人。
昼食をはさんでファイナリスト同士の交流会も1時間程度行われました。
さあ審査の結果はどうだったでしょうか。
表彰式は24日(金)13:30からです(YouTubeでLIVEで見ることができます)。
2021年12月16日(木)
理数科課題研究発表会
12月15日(水),理数科2年生の課題研究発表会が行われました。来年のSSH全国大会や理数科大会の出場班を決める際に参考にされる重要な発表会です。
司会進行の1年生と理数科主任のN先生。
物理班のブランコの研究。
審査員の先生方からは鋭い質問や的確なアドバイスをいただきました。
化学リン班のリン酸検出装置開発の研究。
生徒からもたくさんの質問がありました。
生物班のカビゴケの生態に関する研究。
地学班の桜島の噴煙に関する研究。
化学二酸化炭素班の二酸化炭素測定器の開発の研究。
学校評価委員の方々からも質問やアドバイスをいただきました。
審査員の先生による講評。
再来年の鹿児島総文祭の実行委員も務めることになった1年生H君による閉会の言葉。
終了後は各班のメンバーが審査員の先生方のところに質問に行く姿が見られました。発表会が終わってそれで終わりではなく,さらに研究を磨き上げていこうというこの姿勢が大事だと思います。
理数科2年生の皆さんお疲れさまでした。1年生に皆さん発表を聴いて,内容やまとめ方だけでなく発表態度や質疑応答についても参考になったのではないでしょうか。すでにスタートしている自分たちの研究に生かしてください。
審査員の先生方,長時間の審査とご指導をありがとうございました。
2021年12月15日(水)
理数科1年水生生物班 PCRに挑む!
12月10日(金),7限目のGS(グローカルサイエンス)の時間から放課後にかけて,理数科1年の水生生物班が「PCR法」の講習を受けました。講師は鹿児島大学水産学部の塩﨑先生。
PCR法は「ポリメラーゼ・チェーン・リアクション」の略で,DNAの特定の領域を短時間で大量に増幅する方法で,DNAの遺伝情報を読み取る時に必要な技術です。コロナウィルスの「PCR検査」は患者さんの体液等を採取してDNAを増幅し,コロナウィルスのDNAが検出されるかどうかを調べています。
国分高校ではそのPCR法に不可欠な「サーマルサイクラー(下写真の手前)」や遠心分離機,マイクロピペット,電気泳動装置等をSSH予算で購入し,校内でPCR法を行えるようになりました!今日はそのための講習会ということになります。最先端の手法を学べるとあってみんな真剣です。
それぞれの機器の操作方法や使用上の注意点等を詳しく教えていただきました。
生体高分子の分野で博士号を持つ生物科S先生(S博士!)率いる水生生物班の今後の活躍にご期待下さい。
塩崎先生,お忙しい中丁寧なご指導をありがとうございました。
2021年12月02日(木)
課題研究に関する職員研修
12月2日(木),課題研究に関する職員研修が行われました。東京海洋大学の柴田先生に課題研究のテーマ設定や進め方,指導の要点等についてお話しいただきました。
柴田先生は日本学生科学賞で内閣総理大臣賞を受賞し,世界大会(ISEF)でも入賞したことのある方で,数年前から生徒対象の「プレゼン講習会」でもお世話になっています。
日常的に課題研究の指導に当たっている国分高校の先生たち,みんな真剣です。
職員研修前には理数科2年生の化学リン班と化学二酸化炭素班が,課題研究の指導をしていただきました。
職員研修後は同じく理数科2年の地学班(下写真)と普通科2年のネイル班,
理数科2年の生物班も指導していただきました。
様々な分野にわたって非常に的確なご指摘,アドバイスをいただき,各班とも大変参考になったようです。
柴田先生,長時間にわたって丁寧なご指導ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。