12 SSH
2023年03月22日(水)
つくばScienceEdge 2班 南日本新聞の取材
3月26日(日)~27日(月)に,つくば国際会議場で開催される「つくばScienceEdge」のオーラルプレゼンテーションに選出された2班
・『ボルタ電池の放電後、電解液が黄色になる!?』
・『鹿児島県における淡水性エビ類の最近の分布および抱卵状況』
が南日本新聞の取材を受けました。以下は3月22日(水)取材時の模様です。
2023年03月13日(月)
SSH課題研究特集③
不定期連載でお送りしている「SSH」の研究班紹介特集です。
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「教えて!!2年生、課題研究」
第3回はボルタ電池班です。
よろしくお願いします。
(取材を受けてくれたボルタ班の皆さん。おや? 皆さんの前に置いてあるものは何でしょうか?後ほど説明してもらいましょう!)
Q、まず、研究のテーマを教えてください
A、「ボルタ電池の電解液がなぜ黄色になるのか?」です!!!
あの、高校化学ではお馴染みの「ボルタ電池」ですか! 私たちも2年生の授業の時に実験したことがあります。
Q、ボルタ電池ってどんなものですか?
A、これです!!
(あ! 先ほど写真で、皆さんの前にあったのはこの「ボルタ電池」だったのですね!)
A、簡単に説明すると、亜鉛板と銅板を希硫酸につけて両者を同線で結ぶと電流が流れて電池になります。電流が流れ始めて5〜10分ほどすると…
このように透明の溶液が黄色になります。
写真の左側は電流が流れる前、右側は電流が流れた後です。
本当だ!!
透明だった溶液が黄色… なぜでしょう?私もすごく気になります!!
Q、知りたくて我慢できません!ズバリ電解液が黄色になる原因は何なのですか?
A、実は!!!
水溶液中でチタンが過酸化水素と反応してペルオキソチタン酸になっていたのです!ペルオキソチタン酸は黄色なので電解液が黄色になっているという訳です。
ペルオキソチタン酸…
初めて聞く言葉です。
Q、どのようにして色の原因がペルオキソチタン酸だと突き止めたのですか?
A、「株式会社ソウマ」様からペルオキソチタン酸を無償でもらい、色を電解液と比較し、分かりました。
(写真左側が株式会社ソウマ様から頂いたペルオキソチタン酸、右側が電流を10分程度流した電解液。確かに同じ「黄色」です。)
研究を通して企業と繋がることも出来るのですね。
さて、「ボルタ班」と聞いてピンときた方もいるかと思いますが、県大会で最優秀賞、世界に羽ばたく高校生の成果発表会で最優秀賞など賞を総取りしている班なのです。
まさに国分高校の「顔」です!!!
Q、そんな皆さんにズバリ聞きます!!研究発表会で高評価を得るために必要なことは何ですか?
A、そうですね〜
まず、実験では数をこなすこと。
発表スライド作成時には、情報を詰め込みすぎず、重要な情報だけをピックアップして作成すること。発表練習をたくさんすること。
こんな感じですかね・・・
あっ、一つ忘れていました。
補助スライドをたくさん作ることも大切だと思います!「補助スライドの数は自信の数」と言われるほど大切です。
Q、補助スライドとは具体的にどのようなものですか?
A、研究発表の本論では使わず、質疑応答の際に必要に応じて提示するスライドです。
本論では語れなかった補助研究の結果や、分かりにくいところを詳しく説明したスライドなどが含まれます。
補助スライドがあると質疑応答にも臆することなく対応できます。
だから「補助スライドの数は自信の数」なのですね!
Q、ちなみにボルタ電池班の補助スライドの数はどのくらいですか?
A、え~っと
85枚です!!
ちなみに本筋のスライドが32枚なので、本筋のスライドの約2.5倍あります。
85枚?!
確かに85枚分の自信があれば堂々と発表できそうです!
(補助スライドの中の1枚を見せてもらいました。補助スライドでもハイクォリティです。
これがあと84枚もあるのか・・・)
Q、では最後に一言お願いします。
A、好奇心に従え!!
ありがとうございました。
次回は貝班(2年理数科)です。
貝班の皆さん!一足先に一言おねがいします。
「皆さん!チリメンカワニナって知ってますかー?」
次回もお楽しみに!!
取材・作成:理数科 3年 前田・稲満
2023年03月10日(金)
マリンチャレンジプログラム2022 全国大会でリバネス賞を受賞!
2023年3月5日(日)に東京で開催されたマリンチャレンジプログラム2022 全国大会で理数科サイエンス部生物のエビ班がリバネス賞を受賞しました。マリンチャレンジプログラム2022 全国大会は日本財団,一般社団法人日本先端科学技術教育人材研究開発機構,株式会社リバネスが主催する大会で,各ブロック大会で勝ち抜いた15チームがプレゼン発表を行いました。
本校の理数科エビ班も九州ブロックで優秀賞(最高賞)を受賞し,出場権を獲得しました。残念ながら全国大会での最高賞の獲得はなりませんでしたが,自分たちの研究の魅力を精一杯発表し,研究内容をしっかりと伝える事ができたようです。
詳しくは下のHPをご覧ください。
https://marine.s-castle.com/2023/03/07/marinechallenge2022-2/
審査員の先生方から多くの助言をいただき,今後の研究の発展につながりました。3月末はまた全国大会が控えています。最高賞を目指して頑張ってください!
下の写真は理数科エビ班のSSH交流フェスタでの発表の様子です。
2023年03月02日(木)
2班が決勝進出!つくばScienceEdge
本校から参加する「つくばScienceEdge」において,書類選考結果が発表されました。
本校からは理数科「ボルタ電池班」と「淡水性エビ班」が最終8組にエントリーされました。競争率約24倍を勝ち抜いた国分高校の課題研究,他の名だたる高校と競い合う本番が楽しみです。
3月26日(日)~27日(月)に,つくば国際会議場で開催される本戦に向けて,準備していきましょう。決勝に残れなかった3班は,ポスターセッションで自分たちの研究をアピールできます。こちらも,準備していきましょう!
新しい学びを常に意識している国分高校,将来の人生設計にも生かしていきましょう!
つくばScienceEdgeについては,こちらを参考にして下さい。
2023年03月01日(水)
味噌班のNHK放映延期
以前ブログで味噌班の取材を掲載しました。
http://kokubu.edu.pref.kagoshima.jp/article/2023022100259/
残念ながら番組の都合で,3月3日(金)18時30分からの放映に変更されました。
NHKの情報WAVE鹿児島の「おしいしい かごしま」のコーナーです。是非皆さんご覧ください。
2023年02月24日(金)
女性科学技術者講演会:トヨタ車体
SSHでは女性科学技術者の育成も大きな柱の一つとなっています。本日はその一環として,本校と協定を結んでいるトヨタ車体から,鹿児島出身の小藤さんが来校して下さいました。
主にボディーを作っているということで,様々なパーツを持ち込んでいただきました。
設計だけではなく,どのような不具合が起きそうか,予想してその対応を行うという部署で働かれているそうです。樹脂を用いた車のパーツは,日本ではあまり気になりませんが,マイナス20度が長期間続くカナダや,気温40度を度々超える中東などでは劣化につながる現象が見られるそうです。
お客様のために,そのような状況をあらかじめシミュレーションして対策を講じることに取り組まれているとのことでした。
車を検査する仕事を続ける中で,車の匂いを嗅ぎ分けるトヨタ独自の資格にチャレンジされたそうです。生徒にも5種類の香料を嗅いでもらい,その印象を言葉にしてもらいました。「甘い匂い」「砂糖を焦がした匂い」など,生徒達独特の表現が出ましたが,お客様からいただくそういう表現をどのように分析するのか,自動車会社では取り組んでいるそうです。
最後に事前に寄せられた生徒からの質問に答えました。生徒達に小藤さんが伝えたかったことに,社会人になっても勉強が必要な事態は次々に来ること,学生と違い社会人になると責任の大きさが増してくることなどがありました。
進路希望を考えるときに「進学先で学んだことを将来に生かしたい」という視点がありますが,実際には社会に出てから不足している知識や技術を常に追加していかねば成功しません。そういう意味で「学び方を学んでいる」現在,そして上級学校での経験を,生かして欲しいと願っています。
2023年02月23日(木)
第八回高校生国際シンポジウムでの活躍!
2023年2月21日,22 日に鹿児島市の宝山ホールで第八回高校生国際シンポジウムが開催され,国分高校の2年生普通科3班,理数科2班が参加しました。高校生国際シンポジウムは鹿児島で行われる課題研究の全国大会で,全国の高校生が集い,発表会・交流会が行われます。
Oral Presentationには2班が出場しました。
数学・物理学分野に参加した理数科化学ボルタ電池班「ボルタ電池の放電後、電解液が⻩⾊になる?!」の発表の様子です。
⽣物学分野に参加した普通科ゴマダラ班「ゴマダラチョウとヤドリバエの命の駆け引き」の発表の様子です。
Poster Presentationの部門です。
教育分野に参加した普通科 School Life 班「外国⼈の⼦に学びの場を〜⿅児島グローバル⼤作戦!〜」の発表の様子です。
社会科学・地域課題分野に参加したキリシマッチング班「若者と⾼齢者で作る持続可能な農業〜LETʼS ACTIVE 市near〜」の発表の様子です。
⽣物学分野に参加した理数科生物エビ班の「⿅児島県における淡⽔性エビ類の最近の分布および抱卵状況⿅児島県における淡⽔性エビ類の最近の分布および抱卵状況」の発表の様子です。
どの班も今まで2年間,課題研究にひたむきに取り組んできた成果を生かして見事なプレゼンテーションを披露してくれました。
本校の結果です。
優秀賞(部門2位相当) 普通科キリシマッチング班,理数科生物エビ班
優良賞(部門3位相当) 理数科化学ボルタ電池班
3班が受賞を果たしました。受賞した班のみなさんおめでとうございます!受賞を果たせなかった班も次につながる素晴らしい発表でした。
素晴らしい基調講演やパネルディスカッション,進路座談会を聴くことができ,今後の進路や課題研究の視野が広がりました。また,全国の高校生や講演会・審査員の先生方等との交流会も今後の人生の糧となりました。
このような素晴らしい発表会を鹿児島の地で開催して下さった関係者の皆様に感謝申し上げます。
2023年02月21日(火)
取材ラッシュ!味噌班
このブログでも度々登場する味噌班ですが,2月21日(火)は2本の取材を受けました。
1つめはNHKの夕方放送される情報WAVE鹿児島の中のコーナー「おいしいかごしま」さんです。
テレビでしか拝見したことがないキャスターさんが,直接取材に来て下さいました。放映は2月24日(金)18時30分~45分ぐらいの間にある「おいしいかごしま」です。是非ご覧下さい。
続いて,いつも国分高校を取り上げて下さるFM霧島の堀之内さんです。
なぜ味噌に注目したのか,味噌以外に国分のどのような食材にこだわったのか,生徒が自分の言葉で説明しました。こちらは2月24日(金)15時15分からの放送で,再放送は2月27日(月)10時15分からです。
FM霧島は,アプリ「FM++(ぷらぷら)」の中で,放送局を選んで聞くこともできます。是非皆さん,国分高校の活躍をご覧下さい!
2023年02月09日(木)
濃いごいSSH
2月9日(木)は,午前中北海道立北見北斗高校の視察,午後都立立川高校の視察,16時30分からはエールプロジェクトによるZoom連携行事でした。コイゴイしたSSHdayでした。
北見北斗高校は,SSHで校内にたくさんの機器を揃えるようにしたそうです。広大な北海道で,連携するにも大移動が必要なので,校内で様々な実験・観測ができるようにしたということです。国分高校は第一工科大学や鹿児島大学,その他地域の企業等と連携できる環境なので,恵まれていると実感しました。
理科の先生方から研究指導の方針を伺いました。生徒が自分で大会参加などを「選択した」と実感できるように,生徒自身の動きを促すような指導を行うという点に,感心しておられました。午後の飛行機で,マイナス20度の地元に帰られるそうです。。。
午後は立川高校のSSH担当の先生が来校されました。
お互いの学校で「そういうところで,係は苦労しますよね」「先生のお気持ちわかります!」と,担当者ならではの実感を込めた話で,手をたたきながら盛り上がりました。
理数科化学班が独自のGoogleドライブで,すべてのファイルや大会要項などを生徒と教師が共有するスタイルを紹介しました。生徒達自身に「次は何をするんだっけ?」という気づきを促す手法として,とっても有効なようです。
校内に掲示されている歴代の課題研究ポスターを前に「この班はこんなことをしましたね」などと思い出話をする本校SSH担当者。本当に生徒の研究する姿を愛しているんだなぁ,と思って聞いていました。
さて16時30分から,佐賀県立致遠館高校,JACAの研修留学生,国分高校と佐賀県観光課,カピックセンターの5者が連携して,英語で情報交換を行うエールプロジェクトによるZoom連携行事が校内で行われました。
前もって英語のシナリオやスライドを作成して,今日の日に臨みました。自分たちの課題研究を英語で紹介する場面もあり,ドキドキしながらワクワクです。
ちょっとマシントラブルもありましたが,無事に開催できました。この連携は3月にも開催されます。忙しい毎日ですが,また準備・練習して臨みましょう。
SSHの先生方,今日は本当にお疲れ様でした。生徒の頑張りを支えて下さる先生方に,心から感謝します。
2023年02月08日(水)
舞鶴最先端サイエンス研修の実施
平成30年度からSSH事業の一環として舞鶴最先端サイエンス研修(東京,筑波でのサイエンス研修)を毎年実施しています。今年度は2月4日〜6日まで1年生選抜の12名が参加しました。
昨年度と一昨年度はコロナ禍でオンラインになりましたので,3年ぶりに東京,筑波での研修となりました。
1日目は東京大学安田講堂で実施された第2回イオン東大里山ラボシンポジウム「新たな里山チャレンジが拓く未来の地球 ~地域貢献による健康長寿・幸福長寿の実現~」へ参加しました。
生徒たちもよくメモをとりながら真剣に参加していました。課題に取り組む上での新たな視点の獲得ができたようです。
2日目の午前中は筑波大学で研究室訪問,施設・設備見学等の研修を行いました。
筑波大学の藏滿司夢先生,留学生のソチート先生の講義の様子です。
ソチート先生の講義はすべて英語で行われました。貴重な経験になったと思います。
また,本校生も課題研究の発表を行い,筑波大学の藏滿先生から実践的なご指導をいただきました。
研究の段階がどこにあるかを理解しながら,今後に向けて貴重なアドバイスをいただくことができました。
午後はJAXA筑波宇宙センターで見学・研修を行いました。管制室も見学できました。
管制室を見たときには生徒たちも興味・関心の段階が一つ上がったようです。実際に勤務されている姿を拝見できたことに十分刺激を受けたようでした。
2日目の夜は東京大学の4人の大学生と食事をとりながら交流会を実施しました。大学生活のことや大学での研究活動のことなど多くのことを学ぶことができました。
交流会は和やかな雰囲気で行われました。話も弾んだようで,得たものも多かったようです。
3日目の東京大学での研修では1年生理数科のリン酸班,普通科の教育制度班とHSP班が課題研究の発表を行い,実践的なご指導をいただきました。
その後,菊池先生,尾下先生,藤井先生のサステナビリティについての講義を聴き,ワークショップを行いました。
今回の東京大学におけるワークショップでも得たものは多く,先入観や固定概念を覆す新たな視点を多く提示していただきました。
本校がSSHの目標としても掲げているサステナビリティの視点がなぜ必要なのか,よく理解できたのではと思います。
東京大学の菊池先生,尾下先生,藤井先生,五十嵐先生,このような素晴らしいワークショップを実施していただき大変ありがとうございました。