公開日 2016年06月01日(Wed)
6月1日(水)の午後,進路室の前で,大きな緑色の鳥がうずくまっているのが発見されました。
サイズから考えて,アオバト?と思いながら横に回ってみると…,
なんとアオゲラでした。中~大型のキツツキで,珍しい,というほどではありませんが,森の中に棲んでいるので,姿を見る機会は少ない鳥です。よく見ると,腰が黄色いこともわかります。頭の後ろ半分だけが赤いことから,どうやら雌(メス)のようです。
アオゲラ(学名:Picus awokera)は日本固有種で,本州~屋久島まで生息しており,四国,九州,対馬の個体群はカゴシマアオゲラ(P.a.horii)という亜種に分類されています。ちなみに屋久島・種子島の個体群はタネアオゲラ(P.a.takatsukasae)という別の亜種です。
脳しんとうを起こしたらしく,最初はぐったりとしていましたが,持ち上げると,元気に羽ばたき,逃げようとしました。
緑色を背景にした写真を見ると,美しい緑色の体色が,見事な保護色であることがわかります。自然ってすごいですね。木の幹に縦にとまったときに,体を支える固い尾羽も2本見えています。
学校裏の林(城山の麓)に連れて行って手を離すと,元気に飛んでいき,木にとまりました。脳しんとうは回復したようです。
もうガラスにぶつからないように,気をつけてください。