公開日 2016年07月20日(Wed)
7月15日(金),6・7限目に,薬物乱用防止教室が開かれ,薬物に手を出した経験があり現在は鹿児島ダルク(DARC)に所属する3名の方が,それぞれの体験を語ってくださいました。 DARCとはDrug Addiction Rehabilitation Centerの略で,薬物依存から回復し,社会的にも回復したい,という人たちの手助けをするリハビリ施設だそうです。
「薬物に手を出すきっかけは,人それぞれ。人間関係がうまくいかないなど,寂しさ,辛さから逃れるために薬物に手を出す場合が多いです。薬物に手を出したことで,友達やいろいろなものを失いましたが,その中で最も大きなものは自分の心です。感情がなくなり,ありがとうが言えなくなりました。まっすぐに歩くことすらできなくなりました。薬物依存症ではなく『覚醒剤精神病』という深刻な状況にまでなりました。
鹿児島ダルクの仲間たちのおかげで,今日までは16年間やめられていますが,今後絶対に手を出さないとは言い切れません。でも今は自分を理解してくれる仲間がいる,寄り添いアドバイスをくれる仲間がいる,と思えることが最大の心の支えです。そんな“人とのつながり”が,薬物乱用防止には最も大事なことだと思います。」
実体験に基づいたお話は,とても心に響き,軽い気持ちで薬物に手を出しては絶対にいけない,と痛感させられました。貴重なお話を,本当にありがとうございました。