公開日 2016年08月19日(Fri)
今年の全国高等学校総合文化祭は,広島県で開催されました。自然科学部門は,広島大学(東広島市)を会場に,7月30日(土)~8月1日(月)の日程で行われました。
1日目(7月30日),開会式は午後からなので,午前中に,世界遺産でもある宮島の厳島神社に行き,発表の成功をお祈りしました。海の中に立つ大鳥居をイメージしていたのですが,ちょうど干潮で,鳥居の下まで歩いて行けました。
ポスター発表審査の様子。ピリピリした雰囲気で,近づいて写真を撮れる状況ではありませんでした。
普段は4分以内に収まっていましたが,本番は発表時間の4分を超えてしまい,あと10秒というところで打ち切られてしまいました。一番肝心な最後のまとめは言えずじまい…。質疑応答の部分はしっかり答えられました。
一日目の審査,発表を終えて,一応記念撮影。ちょっと不本意な発表になりましたが,翌日もう一度審査があるので,巻き返しを狙っています。
宿舎が原爆ドームや平和記念公園のすぐ近くだったので,夕食後に見学に行きました。ライトアップされた原爆ドームは,恐ろしさの中にも荘厳な雰囲気を感じました。
ポスター発表2日目(7月31日),審査のない時間帯は,引率の先生や高校生,大学の先生方が発表を聞きに来てくれました。写真はツクツクボウシのミトコンドリアDNAの塩基配列を比較(32個体分)したサブポスターについて説明している様子。色の付いた部分が変異が見られる部分です。
2回目の審査の様子。4分間で質疑応答のみ。今回は満足のいく発表だったようです。やっぱり近づいて写真を撮れる雰囲気ではありません。
全ての審査と発表を終えて。秘密兵器(と思っている)サブポスターやツクツクボウシの標本も置き,許されたスペースを有効に使い切ったポスター展示になりました。聞いてくださった方たちの反応もよく,手応えを感じたようで,やりきったという顔をしています。
2日目の午後は記念講演会と生徒交流会。交流会では,クイズ大会を通して他県の高校生たちとも話ができたようです。ユニフォームの黒いポロシャツが目立っていますが,かっこいいと好評だったようです。背中の文字は,やっぱり「NO SCIENCE, NO LIFE」
3日目(8月1日),午前中は広島大学のキャンパス内での巡検。国分高校はC-1コース。まずは両生類研究施設を見学。写真は,世界中に提供しているという新たな実験動物 「ネッタイツメガエル」の数の多さに,ちょっと引いている様子。
広島大学の広大なキャンパスの中にある「発見の小径(こみち)」という名の森を歩いた後は,広島大学総合博物館を見学。
「ポスター部門奨励賞 鹿児島県立国分高校 屋久島方言で鳴くツクツクボウシの正体を探る!」 呼ばれたときは,やった!と,心の中で小さくガッツポーズをしました。同時に,上の賞を逃したという悔しさも半分…。生徒たちも同じ気持ちだったでしょう。
昨年は自信を持って臨んだ口頭発表(生物部門)で入賞を逃し,生徒たち(平28年3月の卒業生)は放心状態で閉会式を迎えましたが,今年はより上位に位置づけられるポスター部門での入賞(ベスト8)を果たし,ある程度満足のいく大会となりました。来年は研究を引き継いだ2年生が,文部科学大臣賞(1校)や文化庁長官賞(2校)を目指して,また頑張ってくれることでしょう。目指せ全国制覇!
ちなみにユニフォームのポロシャツはの背中には,「NO SCIENCE, NO LIFE」の他に,「Kokubu High School Kagoshima, JAPAN」 と書いてあります。全国制覇の次は世界大会です。頑張れ国分高校理数科!