公開日 2016年11月16日(Wed)
10月27日(木),平成28年度の芸術鑑賞会が開かれました。国分高校では様々な芸術に触れることで,感性を磨き,情操の涵養に努めることを目標に毎年10月の末に行っています。「落語,音楽,演劇」の3つがローテーションになっていて,高校3年間で全てを鑑賞できるようになっています。昨年が演劇でしたので,今年は落語です。会場は霧島市民会館。
芸術鑑賞会に先だって,「3年生を励ます会」も行われました。まずは生徒会長挨拶。
生徒会作成の動画がステージ左側の壁面に映写されました。入学してからこれまでの,3年生の様々な姿が映し出され,会場は大盛り上がりでした。
生徒会が企画した,「3年生へのメッセージ」。“雨がなければ虹はない”。受験を前にして今は苦しいかもしれませんが,今を乗り越えて,大きな虹を架けてください!
3年生お礼の言葉。
休憩をはさんで,「二番太鼓」が鳴り,いよいよ特選寄席 「江戸の花」 開演です。桂文治(かつら ぶんじ)さんの解説はとても面白くてわかりやすかったです。
すでに笑う準備は万全の3年生。
超イケメン若手落語家,滝川鯉人(たきがわ こいと)さんも加わり,太鼓の解説。一番太鼓は開場と同時に,前座さんが,「ドンドンドントコイ」と打つのだそうです。二番太鼓は,開演五分前に,「ステツクテンテン」と打つのだそうです。落語家のみなさんは前座の時代に,この太鼓を経験するのだそうです。勉強になりました。
解説の後,生徒二人も太鼓を体験させてもらいました。
別の生徒は,鯉人さんの羽織を借りて,世界一短い小噺(こばなし)に挑戦。「天国の小噺。あのよ(あの世)~」 “間”が大事!と教わりました。
いよいよ本職の登場。滝川鯉人さんによる「転失気(てんしき)」。 知ったかぶりはダメってことですね。
続いては,林家花(はやしや はな)さんによる「紙切り」。
「誰かやってみたい人!」と言われて,猛烈アピールで指名を勝ち取ったのは,創作研究部部長! 出されたお題は…,「卵」。もっと複雑なものを切りたかったでしょうね。
続いては,三増れ紋(みます れもん)さんによる,江戸曲独楽。
軽妙な語り口でさんざん生徒たちを笑わせながら,扇子の先端で回したり,日本刀の上で回したり…。時折見せる真剣な表情がかっこよかったですね。
最後は,桂文治さんによる落語,「牛ほめ」。文治さんの演じる“与太郎”はもはや名人芸。落語の面白さを十分に堪能しました。
生徒会からの花束贈呈と,お礼の言葉。
日本の文化をたっぷりと楽しんだ,あっという間の2時間でした。話し方の“間”や,注意の引きつけ方,表情等の落語の技術は,生徒にとっては面接や課題研究の発表会,教師にとっては授業で生かせることがたくさんあるように思います。色々な意味で有意義な時間になったのではないでしょうか。桂文治さんはじめ4人のみなさん,今回はありがとうございました。