公開日 2017年05月10日(Wed)
5月7日(日),霧島市民会館において,演劇部の定期公演会が行われました。例年この時期に,加治木高校,霧島高校,国分中央高校とともに4校合同で開催されています。
国分高校のタイトルは「そぼく」。
突然引きこもりになってしまった“マサル”の部屋を,家庭教師の先生が訪ねてみると…,そこにはマサルのことを“けんちゃん”と呼ぶ不思議な女の子が。マサルは,この子を一人にできないと思い,部屋に引きこもっていたのです。“コトリ”ちゃんと呼ばれるこの女の子はいったい何者?
一方天使と悪魔のコンビは,下界をさまよう霊を天上に連れ戻す役目を負って捜索中に,マサルの姉から重要な情報を聞き出し,マサルたちのもとへ。
そうとも知らず,マサルとコトリは,心のつながりを深めていきます。
そしてついに,天使と悪魔がマサルとコトリを見つけますが…,
無理矢理天上に連れ戻すことをよしとしない霊能力者のおばあちゃんがそれを阻止。
ところで,なぜコトリはまさるのことを“けんちゃん”と呼ぶのでしょう。どうやら霊らしいコトリはいったい何者なのでしょう。
最近認知症の気配があるおじいちゃんにマサルがたずねます。
マサル:「おばあちゃんってどんな人だったの?」
祖父:「純真でかわいらしい人じゃったよ。」 まさか…,
そして,実は霊能力者のおばあちゃんの孫だった家庭教師の先生によって,コトリは静かに天上界へ。
引きこもる理由がなくなり,学校に通うようになったマサルが,朝食前に仏壇を拝みます。
「今日も一日頑張るからね。コトリおばあちゃん。」
そう,コトリちゃんは,おばあちゃんだったのです。と言うことは“けんちゃん”は?…おじいちゃんかぁ…。マサルは,若き日のおばあちゃんと遊んでいたのですね。そぼ(祖母)とぼく(僕)!脚本を担当した宮脇僚太君が,この劇のタイトル「そぼく」へ込めた思いにどれだけの人が気づいたでしょう。
3年生はこの定期公演を最後に引退します。今回は幕間で活躍した1年生も,6月の文化祭では本格的にデビューします。演劇部の皆さん,これからも頑張ってください。お疲れ様でした。