公開日 2021年05月06日(Thu)
5月3日(月),理数科の卒業生3名が日本代表のトップバッターとして国際科学技術フェア(ISEF)に出場しました。昨年12月の日本学生科学賞で環境大臣賞(全国ベスト4)を受賞し,出場権を獲得したものです。
この大会は一言で言うならば課題研究の世界大会,最高の舞台です。本来はアメリカで開催される大会なのですが,今年はコロナの影響で残念ながらオンライン開催となりました。同じくコロナの影響を受けた昨年は結局中止となり,発表も審査も行われなかったので,それと比べれば発表できただけでもありがたいことかもしれません。国分高校としては2017年のロサンゼルス大会に続いて2回目の出場になります。
テーマは「出水市に侵入したリュウキュウアブラゼミはどこから来たのか」。理数科OGの3人は沖縄と福岡から2日に鹿児島入りし,この日読売新聞鹿児島支局から審査に臨みました。
さあ会場入りです。マスクを外して記念写真。
あまりに見事な胡蝶蘭があったのでついでにパチリ。
会場に入るとまずは発表準備です。PCやマイク,スピーカー,3人を仕切るパーティションを設置したところでとりあえず設営の様子を撮影。まだ余裕があります。
さらに英語での質疑応答に備えて,重要単語を付箋で貼ったり,補助資料を準備したりしています。
オンライン発表用の「Zフェア」というソフトの使い方の確認も重要です。発表10分前でちょっとピリピリしています。
夜9時15分,通訳の方を交えて司会の方との打ち合わせが始まりました。
9時50分,1回目の審査開始。公式な審査(グランドアワードの審査)は合計4回,他に特別賞の審査もありました。
壁を隔てた部屋の外で音声だけ聞いていましたが,ずっと頑張ってきた質疑応答対策の成果を発揮し,詰まりながらも英語でほぼ的確に答えられていました。審査員の先生方からは,「移入種であるにもかかわらず在来種に対してほとんど害がないというのは非常に珍しく興味深い」,というコメントをいただき,おおむね好評でした。
残念ながら審査中は会場に入れず,まったく写真がありません。
日付変わって4日の0時50分,すべての審査が終了。大会の拠点がアメリカなので,こんな時間になるのは仕方ありません。
出場が決定した12月以降,受験と同時進行で必要書類の提出,発表資料の作成,質疑応答問答集の作成,英会話の特訓等,準備を進めてきました。4月からは3人とも鹿児島を離れたためZoomで発表や質疑応答の練習を重ねてきました。英語での発表ということでだいぶ苦労しましたが,これで肩の荷が下りましたね。ほっとした表情です。
サポートしてくださった英語科の立神先生とALTのJonny先生をはじめとしてご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。
ちなみにISEFのプログラムはしばらく続きます。他の日本代表チームの多くは5月5日に審査に臨みます。審査結果の発表は5月21日です。