公開日 2021年11月13日(Sat)
11月13日(土),4年目となる国分小学校での出前授業。理数科の1・2年生が参加して科学実験等を紹介しました。
物理チームの「大気圧を体感しよう!」
水を少し入れた空き缶をコンロで熱して水を沸騰させます。缶の中が水蒸気で満たされたところで缶を逆さまに水の中に投入すると…,
空き缶がぺちゃんこにつぶれました!缶の中の水蒸気が急速に冷えて水に戻ることで缶の中が真空状態になり,大気圧に押されてへこむってことでいいんですかね。
その原理を説明しています。
先生方も注目。
プレッシャーのせいでしょうか,それとも熱い缶にビビったのか,缶の口を水中に入れなかったために失敗してしまいました。さあリベンジです。
普段気にしてませんけど,大気圧ってすごいんですね。
化学チームは「超低温の世界~液体窒素の実験~」
まずは簡単に今日の実験の説明。
液体窒素を大型のビーカーに注ぎます。
バラの花をその中に入れると…,カチンコチンに凍ってバラバラと崩れます。バラだけに…。
風船を入れると…,
風船の中の空気が冷えて液体になるため,こんな風にしぼんじゃいます。大成功!ちなみにこれを放っておくと,ちゃんと元に戻ります。
超低温の世界はどうだったでしょうか。科学って面白いって思ってもらえたかな?
生物チームは「生き物に触れよう!」
カブトムシ班の3年生が飼育している幼虫に触ってもらいましたが,触ったことがないという子がなんと半分くらいいたのには驚きました。後ろでちょっと引いている子もいますが,多くの子たちは頑張って触れるようになっていました。
頑張っています。これも貴重な体験です。ね,大丈夫でしょう?
大変だ!オオクワガタが袖の中に入りそう! ちなみにこれはS君が自宅で飼育している私物です。
ひとしきり虫に触ってもらった後は,じっくり標本も見てもらいました。今Iさんが説明しているのはエンマコガネの研究をした世代が作った「糞虫(ふんちゅう)」の箱ですね。
参加した理数科2年生はカビゴケ班なので,研究中の「カビゴケ」の匂いを“かずんで”もらいました。
地学チームは「星砂を探そう!」
星砂の説明中。「星砂の正体はバキュロジプシナやカルカシナという有孔虫の殻です。」
頑張って星砂を探しています。
見つけた星砂はジップロックに入れて持ち帰ってもらいました。
小学生と一緒にちょっとマスクを外して記念写真。
国分小学校の校長室にて校長先生からは,「今年で4年目ということは,最初にこの授業を受けた子供たちが今度高校受験を迎えるということです。国分高校を受験するかもしれません。これからもよろしくお願いします。」とお話がありました。
今年も大いに盛り上がった出前授業。高校生にとっては「みんなにわかりやすく説明する」練習になったと思います。これからもずっとこの交流が続けられるといいですね。
国分小学校の皆様,今日はありがとうございました。またお邪魔させてください。