公開日 2022年12月24日(Sat)
12月24日(土),生徒理科研究発表大会の九州大会が鹿児島大学で開催されました。国分高校からはプレゼン発表に6班,ポスター発表に3班が出場しました。
ほこりセンサーで火山灰の降灰を観測する班には,鹿児島大学の井村先生が熱心に質問してくださいました。
二酸化炭素の濃度測定を引き継いだ1年生の班には,試薬を改善した点が評価され,実用化への期待が述べられました。
ボルタ電池班の発表は,完成度の高い発表に「この先の進展は何かあるのでしょうか?」という質問が出るほどでした。
リン酸濃度を測定する簡便な機器を開発する班には「測定最低濃度をさらに極めるための実験は?」という質問に「より少量をとることができる駒込ピペットを購入してもらえるようにお願いしています」という回答に,審査員一同微笑みがこぼれました。
火山大噴火の空中エアロゾルが月食の赤味に影響を与えるかどうかを調査した発表には,月食以外にもエアロゾルの影響を調べる題材が無いか,と言う質問が寄せられました。
ゴマダラチョウと寄生バエの関係を調査した発表には,ヤドリバエに寄生されるかされないかの境目は何だろうか,という素朴な質問に戸惑いました。全てのゴマダラチョウ幼虫が回避できる方法があれば,ヤドリバエは子孫を残せませんし,ヤドリバエを回避できないとゴマダラチョウが子孫の残せません。野外では何が起こっているのでしょうか?
カビゴケの研究を引き継いだ1年生は,様々な新しい疑問にどのようにアプローチするのか,試行錯誤している様子が生々しく好評でした。まだまだ調べるところがたくさんありますね!
リュウグウヒメエビのポスター発表では,実践的な内容に質疑応答が弾みました。
惑星の大気中で閃光を観測している研究には,なぜ木星に着目したのか,と言う質問が出ました。大きくて明るく,観測しやすい題材を選んだことが評価されることになるでしょう。
明日は生徒交流会を経て,成績発表です。表彰はあとからついてくるものですから,一喜一憂せず,指摘された内容を真正面から考え抜いて,より良い研究成果を目指していきましょう!