公開日 2023年07月31日(Mon)
自然科学部門では,2日目の午後に巡検を企画しました。県内の様々な場所にて畜産,発酵,自然観察,発電所などを見学しました。その中で,縄文の森コースを紹介します。
このコースでは,本校理数科1年生の女子8人が,解説役として活躍しました。7月20日(木)終業式後に練習した内容を,本番で発揮しています。
前回は自分も楽しく学べましたが,今回は案内した方々を満足させることが目標です。様々な解説スポットで,練習した成果を発揮します。
再現された竪穴式住居などが展示されている場所は,いわばレプリカです。本物は風化を防ぐために約2m埋め立てて保存されています。その中で,発掘された本物をそのまま展示しているのが,上の写真です。少し黄色っぽく写っているのが,目安とする地層で約12,800年前の薩摩火山灰です。その地層をくりぬいて掘られた穴に,10,600前と思われる桜島火山灰が積もっていたことで,この遺跡が10,600年前のものと判明しました。
展示館観覧,遺跡と再現施設観覧ときたので,最後は火起こし体験です。本当は木の棒を手でこすりつけて摩擦熱を作っていた縄文人でしたが,弥生時代には少し楽なコマのような道具ができていたと,発掘でわかっています。今回も少し楽をさせてもらいました。多くの生徒・引率教員の皆さんが無事に火を付けることができました。
最後に挨拶をして,無事案内役をやり遂げてくれました。本校の生徒達の底力に,少し嬉しく感じた一日でした。