公開日 2025年07月25日(Fri)
7月25日(金)に,理数科の1年生が舞鶴フィールド研修【機種依存文字】に出掛けました。この研修の目的は,天降川流域の自然観察を通して霧島ジオパークの自然を観察し,科学的自然観を養い,課題研究に向けた素地を育成することです。観察の対象は,天降川流域の地形・地質,天降川に生息する生物,天降川の水質です。講師として参加していただいたのは,鹿児島県立博物館の若松斉昭先生と,霧島ジオパーク専門員の石川徹先生です。
まず最初は,姶良層・阿多火砕流堆積物・岩戸火砕流堆積物の観察です。現在の国分平野はかつては湖だったことや複数の火砕流の影響を受けていることが地層から分かることを教えていただきました。実際に地表面を削って地層の様子を観察したりハンマーで岩盤を叩いたりして,時代の移り変わりや堆積の様子などを理解することができました。以前,国分高校の先輩たちが課題研究で作成した論文が実は大発見で,現在は学術論文の根拠とされていることも教えていただきました!(^^)! 実際に地層に触れたり,岩を採取したり,先生方に質問したりして,あっという間に90分ほどの時間が過ぎました(^o^)
次は新川渓谷に向かって,国指定天然記念物「天降川流域の火砕流堆積物」について説明を受けました。火山に囲まれて生活している私たちにとっては当たり前のことが実はとても珍しい環境で,多くの研究者の研究対象になっていることを教えていただきました。火山の研究を目指す方々は鹿児島を目指してやって来られるのだそうです(^_^)
次に,横川大出水に行きました。ここでは,昼食や観察,生物の採集等が目的です。鯉のぼりがお迎えしてくれました!(^^)! ものすごい勢いで湧き水が湧いていました。たくさんの小魚を捕まえている生徒もいました。
伝統というか,お約束というか,最後は楽しそうに川遊びで戯れる生徒たちの様子が印象的でした。生徒たちにとっては,ここがメインイベントでした(^_^)v
最後に,鹿児島神宮の西側参道にある宮坂貝塚を訪れました。現在の海岸線の位置と宮坂貝塚の標高等から,どのような経緯で貝塚が形成され,現在のように海岸線から離れた場所で見られるのかを考察しました。講師の先生方からの質問に積極的に答える生徒たちが素晴らしかったです(^o^)
講師の先生方から,若くて思考が柔らかいうちにたくさんの本物に触れて経験値を積んでほしいということと,課題研究の成果を先輩方のように論文作成に繋げてほしいということ,たくさん考えてたくさん失敗して色んなことにチャレンジして,将来の日本や科学分野を支えられるような人材になってほしいとのお話がありました。生徒たちの代表からは,一日の感謝の言葉とともに,任せてください!自分たちが科学分野を支えていきます!という力強いお礼の言葉を聞くことができました!(^^)!
学校に到着してからは,講師の先生方に学芸員になるために必要なことを質問する様子が見られました(~o~) いい刺激を受けた素敵な一日だったのでしょうね(^_^)
若松先生,石川先生,お忙しい中を生徒たちのために御尽力いただきありがとうございました(^o^) おかげさまで,とても充実した研修になりました!(^^)!