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2018年8月
2018年08月31日(金)
2冠達成!中国四国九州理数科大会報告
8月16日(木)~17日(金),佐賀県の佐賀市文化会館で,中国・四国・九州理数科高等学校課題研究発表大会が開催されました。国分高校からは,3年生の6班がポスター部門に出場しました。
8月16日(木)。貸し切りバスで移動して昼頃佐賀に到着し,午後は早速ポスター発表。
地学班の発表の様子(審査中)。天降川の旧河道の研究。
数学班の発表。ルービックキューブの研究。発表にもだいぶ慣れ,キューブを通した交流もあったようです。
物理波動班の発表(審査中)。円環に張られた星形五角形の免震性の研究。
化学班の発表。ムペンバ効果の研究。入賞は逃したものの,ムペンバ効果に関する斬新な考察は多くの方から高い評価をいただきました。
物理貝殻班の発表。貝殻から聞こえるゴーッという音の研究。
生物班の発表。大隅諸島のエンマコガネの研究。
ポスター発表終了後,会場を移しての生徒交流会の様子。くじで班に分かれて,軽食,マシュマロチャレンジ等で他県の高校生達と交流を深めました。各班には「唐津城班」,「ムツゴロウ班」等,佐賀の名物の名前がつけられていました。
かなり盛り上がり,アドレスの交換をした班もあったようです。あっという間の1時間でした。
8月17日(金),午前中と午後の1時間はステージ発表が行われ,鹿児島県からは錦江湾高校が出場しました。鹿児島県では理数科を持つ2校で交互に出場します。
中国・四国・九州16県の代表17チーム(開催県は2校)の発表は見応えがありました。質疑応答も盛んに行われました。
審査時間を兼ねた1時間のポスター交流会を経て,いよいよ表彰式。
結果は,ポスター5部門(物・化・生・地・数)のうち生物と地学の2部門で最優秀賞を受賞しました。2冠達成は国分高校だけ!。
入賞できなかった班は残念でしたが,発表を通して色々な手応えを感じることができたと思います。見学のため同行した1・2年生にも大きな刺激になったことでしょう。
夕方,バスで宿舎の雲仙に向かう途中,諫早干拓の潮受け堤防を見学。短時間ではありましたが,諫早干拓が今も抱える様々な問題についても学習しました。
8月18日(土),雲仙ジオパーク関連の施設等を見学しました。最初に訪れたのは旧大野木場小学校。平成3年6月3日の火砕流では報道関係者を中心に43名の方が亡くなりました。この大野木場小学校は火砕流の教訓を忘れないための遺構として保存され,となりには火砕流に関する展示館・学習館がつくられています。後ろにそびえているのが火砕流を引き起こした普賢岳(ふげんだけ)です。
「がまだすドーム」では,動画で火砕流について学習しました。駐車場からは普賢岳を始めとする雲仙の山々と,その右手前には江戸時代(1792年)に山体崩壊で麓の島原の街を襲い(島原大変),対岸の熊本に甚大な津波被害(肥後迷惑)をもたらした「眉山(まゆやま)」が見えています。
雲仙ジオパークでの学習を終え,オーシャンアローで島原から熊本へ。雲仙・眉山が見送ってくれています。
3年生にとっては,これで課題研究の発表会は終了。随分いろんな所に行き,いろんな大会に出ましたね。お疲れ様でした。
これからは頭を切り替えて生活を学習にシフトし,進路決定に向けてひたすら頑張っていきましょう!
2018年08月30日(木)
リコチャレに参加しました
8月10日(金)に霧島市にあるトヨタ車体で行われた「理工チャレンジ(リコチャレ)」に参加しました。リコチャレとは,理工系分野に興味がある女子中高生が,将来の自分をしっかりイメージして進路選択(チャレンジ)することを応援するため,内閣府男女共同参画局が中心となって行っている取り組みです。第一工業大学の学生さんや,霧島市周辺の高校生が参加しました。国分高校からは,普通科1年生の猿楽さんが参加しました。
日程説明のあと,車作りや安全性向上のための取り組みについて女性技術者から説明がありました。トヨタ車体は女性が働きやすい環境を推進しているそうです。
クルマが半分に切断されている前で,記念写真。
オフロードレース用の車にも乗せてもらいました。
理系の進路選択は,自分が最も興味のあることを見つけることが大事です。様々な取り組みに参加して,「これだ!」と思えるものを探しましょう。
トヨタ車体の皆さん,ありがとうございました。
2018年08月29日(水)
平成30年度 9月行事予定表 及び 年間行事予定表(2学期以降)
9月行事予定表及び年間行事予定表(2学期以降)を掲載します。
なお,年間行事予定表(2学期以降)は8月29日(水)現在の予定です。
最新の行事予定は月ごとの行事予定表をご確認ください。
2018年08月29日(水)
1年目での快挙!SSH生徒研究発表会で文部科学大臣表彰!
長野県で行われた全国総文祭と時を同じくして,8月8日(水)~9日(木)の2日間,神戸(神戸国際展示場)ではSSH生徒研究発表会が開催されました。全国のSSH指定校204校+経過措置4校の計208校,さらに海外招聘校26校の代表が出場する大きな発表会で,SSH指定1年目の国分高校からは理数科サイエンス部生物班の永田梨奈さんと牧瀬桃香さんが「大隅諸島のエンマコガネの研究」を発表しました。
1日目はポスター発表。物理,化学,生物(動物),生物(植物),地学,数学の6分野に分かれて審査が行われました。
最初は緊張もありぎこちない発表でしたが,だんだんと緊張も解け,自分たちの研究の面白さを自信を持って発表できました。
左のサブポスターには,結果の比較のために先輩方の研究を載せました。右のサブポスターは,エンマコガネ5種のDNAの塩基配列を一覧にして比較しています。前のテーブルにはエンマコガネの標本も展示していますね。
1日目のポスター発表の結果,国分高校サイエンス部生物班は,生物(動物)部門の1位に選ばれ,部門の代表として2日目のステージ発表に進むことになりました。もちろんそれを想定してパワーポイントのスライドは準備していましたが,完全に準備不足,練習不足だったため,「どうしよう…」という気持ちの方が強かったようです。その夜は引率の先生方や同行の1・2年生の協力をもらってスライドや説明の修正,発表練習,質疑応答の練習が遅くまで続きました。
2日目,各部門の代表6校のステージ発表。発表校とタイトルは発表順に次の通り。
福島県立福島高校「プラズマによる流体制御の研究」(物理),東京都立小石川中等教育学校「スライムを用いた偏光フィルムの作成」(化学),千葉県立船橋高校「ブレスレットモデルを用いたルカ数列の拡張」(数学),鹿児島県立国分高校「7300年たっても立ち直れない?~幸屋火砕流が大隅諸島のエンマコガネに与えた影響~」(動物),名古屋市立向陽高校「ユリの花粉管誘導2~誘導を無視して伸びる花粉管の謎~」(植物),横浜市立横浜サイエンスフロンティア高校「地球影~誰彼刻を追ふ~」(地学)
さあ国分高校の発表が始まりました。前半を牧瀬さん,後半を永田さんが担当しました。
ステージの左右の大画面にスライドが写しだされます。
先生方から「現段階で全国ベスト6は1年目の成果としては十分!あとはこの大舞台を楽しんでおいで。」と送り出された2人は,気負うことなく落ち着いてしっかりと説明することができました。
質疑応答では,多くの質問が出され,皆さんが興味を持ってくれたことがうかがえました。次から次に飛び出す質問に,時にはユーモアも交えながら,落ち着いて的確に答えていきました。質問は途切れることはなく,最後は時間で打ち切られました。
昼食をはさんでの結果発表。
いくつかの賞が発表され,いよいよ最高賞の発表。ドラムロールに続いて,「文部科学大臣表彰は…,」一呼吸おいてコールされた学校名は,「鹿児島県立国分高等学校!」(下写真)。
その瞬間を写した動画には,「エーッ」と生徒達よりも喜ぶ引率の先生の声がとらえられていました。
発表した2人は,うれしさよりも驚きの方が強く,しばらくの間放心状態だったようです。
表彰式の様子。昨年度から準備をして国分高校のSSH指定を実現し,今も力強く発展に向けて推進するSSH主任の濵田先生もステージに上がりました。
ステージ両側の巨大スクリーンには国分高校の3人の姿が大きく映し出されました。SSH指定1年目での最高賞受賞は,過去に例のない快挙です。
全国総文祭の報告のページで「全国制覇は後輩達が」,と書きましたが,同じクラスの仲間が意外と早く実現してくれました。
ステージ発表を行った6校のメンバー全員で記念写真。こうやって見ると,文部科学大臣表彰の賞状はひときわ大きいですね。
全ての日程を終えて,ポスター撤収後に記念の1枚。同校した理数科2年生1名,普通科2年生1名,普通科1年生2名は,様々な面で3年生をサポートをするとともに,他校の優れた研究発表を聞いて多くのことを学びました。学校名が書かれたボードは記念に(1年生が)持ち帰りました。
さあ1・2年生の皆さん,来年この結果を超えるのはちょっと難しそうですよ。でも並ぶことはできます!2連覇,3連覇を目指して頑張ってください。
2018年08月28日(火)
全国総文祭(長野大会) 出場報告④ 写真部門
全国総文祭の報告もいよいよ最後です。4つめは写真部(4つの部が全国大会というのもすごいことです)。
8月7日(火),写真部3年の山口柚香さんは,松本市で行われた総合開会式にも出席し,鹿児島県代表としてスピーチも行いました。次の写真はそのリハーサル風景です。総合開会式には秋篠宮様も出席されたため,開会式本番の写真はNGだったのだそうです。
写真部門は8月8日(水)~10日(金)の日程で,松本市の北西に位置する安曇野市豊科で開催されました。次の写真は8日(水)に豊科公民館で行われた写真部門の開会式の様子です。座席の背に京都,大阪,広島,大分等の県名が見えています。
写真展の会場は,豊科近代美術館(下写真)。バックには名峰槍ヶ岳を擁する北アルプスの山並みが見えています。
写真展の様子。画面中央が山口さんの作品。
作品のタイトルは,「桜の木の下で」。見事に咲き誇る桜と画面左下の子ども達の対比が作品のポイントだそうです。
9日(木)には松本市で撮影会が行われました。当初は美しい梓川が流れる上高地で行われる予定でしたが,台風の影響もあり,松本市に変更になりました。街角の何気ない風景もカメラマンの切り取り方1つで「作品」になっていくのですね。
国宝「松本城」にて。
10日(金)は豊科公民館で講演会と表彰式が行われました。下は大西みつぐ氏による講演会の様子。
表彰式を終えて,豊科公民館前にて。鹿児島県の代表3校5名で記念写真。
残念ながら入賞はできませんでしたが,他校の生徒達と交流を深め,長野の雄大な風景・何気ない風景も満喫(撮影)することができました。お疲れ様でした。
2018年08月27日(月)
全国総文祭(長野大会) 出場報告③ 書道部門
全国総文祭報告第3弾は書道部です。書道部門は8月8日(水)~9日(木)に,長野県松本市のまつもと市民芸術館で開催されました。国分高校からは3年2組の福重晴乃さんが出場しました。
会場前にて鹿児島県選手団が集まって記念写真。おそろいの赤いポロシャツ姿で。
出品した作品(全景)
一部を拡大するとこんな感じです。
展示室の様子。ここでも皆で記念撮影(写真の背景中央が福重さんの作品)。
作品とともに。
研修で訪れた松本市美術館(草間彌生アート前)にて。本当に仲のよい鹿児島県選手団でした。
結果は「文化連盟賞」。上位の賞には届かなかったものの他校生とも大いに交流を深めることができ,思い出に残る貴重な体験になったようです。
お疲れ様でした。
2018年08月24日(金)
全国総文祭(長野大会) 出場報告② 美術・工芸部門
全国総文祭報告第2弾は美術部です。3年の川俣明日香さんが8月7日(火)~11日(土)に長野県上田市のサントミューゼで行われた美術・工芸部門に出場しました。
現代美術家ヤノベケンジ氏による講演会の様子。
作品講評会の様子。
今回の応募作品「王国」は自画像で,リアルの中にリアルでないものを入れ,観る人にいろんなことを想像して欲しいとのこと。彼女の独自の世界観が表現されているように思います。
鹿児島県代表が集まって記念写真。
結果は「文化連盟賞」。昨年の宮城大会に続いて2年連続の全国大会出場は大きな自信になったことでしょう。お疲れ様でした。
2018年08月24日(金)
全国総文祭(長野大会) 出場報告① 自然科学部門
8月7日(火)~9日(木),長野県茅野市において,全国総文祭自然科学部門が開催されました。国分高校からは物理波動班,生物班,地学班の3班10名が出場しました。
会場となった諏訪東京理科大学は標高800mの高原にあり,周囲には自然がいっぱい。キャンパス内は鹿児島では聞くことができないエゾゼミの声に包まれていました。
1日目,地学班の発表の様子。やや緊張しているものの落ち着いて発表できました。
質疑応答の様子。実際のハザードマップを使って質問に答えていました。発表会場(地学部門)全体はこんな感じです。オレンジのポロシャツを着ているのは長野県のスタッフの方達です。
生物班の質疑応答の様子。1日目の最後の発表でした。
この日の宿舎はさらに標高が高くなり,約900m。とても涼しくてびっくりしました。夜,街灯の下を探すと大きなミヤマクワガタが!さすが長野県です。
2日目,物理波動班の質疑応答の様子。
台風の影響で飛行機が飛ばなくなる可能性が高くなり,午後の野外巡検と翌日の表彰式を諦めて,国分高校勢は長野をあとにしました。
翌日,審査結果の報告がありましたが,残念ながら3班とも入賞はなりませんでした。とはいえ多くの時間とエネルギーを使って本気で準備し,全国大会という大きな舞台を経験できたことは人生において大きな一歩です。この経験をこれからの人生にぜひ生かして欲しいと思います。全国大会入賞,全国制覇の夢は後輩達がきっと叶えてくれると思います。
2018年08月24日(金)
熊本支援ボランティア 2018夏
8月3日(金),家庭クラブと生徒会が中心となって,今年も熊本県の益城町にボランティア活動を行いました。今回は子ども達に楽しく遊んでもらう,というテーマで様々なブースを準備しました。子ども達にはスタンプカードが配られ,それぞれのブースでスタンプを押してもらうというスタンプラリーの要素も加えました。
ネイルアート。女の子達が並んでいました。嬉しそうです。
射的。狙いを定めて…,的を落とします。こちらは男の子が集まっていました。
お菓子つり。高校生も楽しそうです。
こちらはボールを蹴ってペットボトルのタワーを倒すアトラクション。射的も含めて,国分高校の文化祭がヒントになっているようです。
スライム作り。こちらは理数科のサイエンスフェスタでも定番ですね。みんな大喜びでした。
体育館の外では水鉄砲!木の間につるされた小さな的を狙います。早くよけないと水をかけられますよ!
この他,「枯れ木に花を咲かせよう!」,「かき氷」等のブースもありました。
子ども達に楽しんでもらおうという企画でしたが,一緒に遊んで大声で笑い,国分高校生も大いに元気をもらったようです。
遊びに来てくれた子ども達,益城町の皆さん,ありがとうございました。
2018年08月22日(水)
NHK杯全国放送コンテスト全国大会報告
7月23日(月)~26日(水),東京のNHKホールで行われた,第65回NHK杯全国放送コンテスト ラジオドキュメント部門に,鹿児島県代表として,本校放送物理部の1年生3名が出場しました。
大会後,各部門の鹿児島県代表チームが勢揃いして記念写真。
国分高校は残念ながら入賞はできませんでしたが,大会に向けての作品作り,全国の舞台での他校生との交流を通して,今後に向けて大きな収穫を得たようです。放送物理部の皆さん,お疲れ様でした。
2018年08月21日(火)
サイエンスインターハイ2018出場報告
7月29日(日),熊本市の崇城大学で,サイエンスインターハイ2018が開催されました。サイエンス部の夏の大会第1弾です。九州7県から27校,684名の高校生が参加し,課題研究の成果を競いました。国分高校からは3年生物班の5名が参加し,「大隅諸島のエンマコガネの研究」について発表しました。
研究要旨による予備審査の結果,上位20研究に選ばれ,「コンペティション部門」に出場しました。発表は全てポスター形式です。
多くの高校生が発表を聴きに来てくれました。他校の発表を聴くのもとてもいい勉強になります。
審査員の先生方だけでなく,崇城大学の先生方や,他校の引率の先生からも様々なアドバイスをいただきました。
残念ながら上位の賞を獲得することはできませんでしたが,今後の大会に向けて,ポスター発表や質疑応答の練習になりました。3年生の課題研究活動もいよいよ大詰めです。
2018年08月20日(月)
舞鶴フィールド研修1
7月24日(火),理数科1年生のSSH事業「舞鶴フィールド研修1」が行われ,天降川周辺の地質等を観察する巡検を行いました。講師は先日ブラタモリにも出演された鹿児島大学名誉教授の大木公彦先生。
岩戸では“姶良層”や火砕流堆積物を観察しました。
新川渓谷では,加久藤火砕流の溶結凝灰岩に形成された“甌穴”を観察しました。
最後は鹿児島神宮の裏にある貝塚の観察。大昔,“縄文海進”が起こった頃は今よりも約5m海面が高かったため,この辺りが海岸線だったのですね。
身近な場所で,太古の地学現象を肌で感じることができました。大木先生,楽しくわかりやすいお話をありがとうございました。
2018年08月20日(月)
舞鶴フィールド研修2
7月23日(月),理数科2年生のSSH事業「舞鶴フィールド研修2」が行われました。課題研究の班ごとに鹿児島大学の先生方の研究室を訪れ,今年の課題研究の方向性や論旨,分析方法等についてアドバイスをいただきました。ここでは化学班と生物班の様子をお伝えします。
化学班。まずは自分たちの研究の計画,途中経過等について説明。
アドバイスをいただくだけでなく,どんどん質問もしていたようです。しっかりメモもとっていますね。
生物班。セミを研究テーマにしたいようですが,肝心のサンプルが採れず,ガに関するテーマも考えているようです。
ガの交尾器を観察しています。さあ果たして今後セミは採れるのか?
鹿児島大学の先生方,大学院生の皆さん,ありがとうございました。