夏の理数科活動報告② ~サイエンス研修(1年)~

公開日 2016年08月18日(Thu)

 7月22日(金),理数科の特別活動として,1年生のサイエンス研修が行われました。天降川流域の自然観察を通して科学的自然観を養い,課題研究に向けた素地を育成するのが目的です。

Dsc_00272 岩戸では,姶良層・阿多火砕流堆積物・岩戸火砕流堆積物を観察しました。講師は,鹿児島大学名誉教授の大木公彦先生。      

Dsc_00372 普段,何気なく見ている崖も,その歴史がわかると見る目もかわってきます。ちなみに,生徒たちが着ているのは,文化祭で作ったクラスTシャツ。「NO SCIENCE, NO LIFE」

Dsc_00622 大木先生の説明はとてもわかりやすく,みんな真剣に話を聞いています。時々先生から質問が飛んで来るので,油断は禁物です。

Dsc_00842 新川渓谷では,加久籐火砕流堆積物を観察し,地学班は川岸の甌穴のサイズを測定しました。「深さ○○cm,長径○○cm!」

Dsc_00862 12月の校内課題研究発表会で,「甌穴のでき方」について発表することを目標に,炎天下,頑張って測定する地学班。写真中央は,同行してくださった霧島ジオパーク専門員の石川徹先生。

Dsc_00882 地学班の測定終了後,引率・同行の先生方も一緒に記念写真。

Dsc_00962 大出水の湧水では,毎分22.5tの清水が岩穴から絶え間なく湧き出す様子を観察。思わず吸い込まれそうになりました。水温は1年を通じて15度前後だそうです。 

Dsc_01042 昼食後,生物班は周辺で水生生物の観察。目標だったコオニヤンマやコヤマトンボのヤゴは見つけられませんでしたが,岩の下でタカハヤ(川魚)の稚魚を採集!

Dsc_01122 化学班は,水温や水質の調査。

Dsc_01252 最後は,鹿児島神宮の裏手にある宮坂貝塚を観察し,第4期の地質について学習しました。「貝塚があるということは,昔ここが海岸近くだったことを示しています。今から6~7千年前は海水面が今より6mほど高く海岸線が今より3kmほど内陸にあったんです。」

Dsc_01362 説明終了後も,大木先生のへの質問が続きました。

Dsc_01402 当日は南日本新聞とFMきりしまの取材もありました。写真はFMきりしまに生出演中!

 南日本新聞には,7月29日に掲載されました。

 多くのことを学び,様々な面で興味を喚起されたのではないでしょうか。とても有意義な研修になったと思います。1年生から課題研究をスタートする生徒も出てくるかもしれませんね。