舞鶴フィールド研修(理数科1年)

公開日 2021年07月21日(Wed)

7月21日(水)夏季補習1日目,理数科1年生は舞鶴フィールド研修に出かけました。講師は鹿児島大学名誉教授の大木先生と,霧島市ジオパーク推進員の石川先生。

まずは「岩戸」の火砕流堆積物の観察。

道路脇の崖には,国分平野が大きな湖だったころの地層が見えています。20210721_092354

ここは年代の古い順に南九州で発生した火砕流堆積物を見ることのできる極めて貴重な場所です。DSC_0185

右手は訳11万年前に指宿市沖の阿多カルデラから噴き出した「阿多火砕流」が作った溶結凝灰岩の崖。ここでは真っ黒い色をしていますが,南薩では赤いそうです。DSC_0198

これは「岩戸火砕流」が作った溶結凝灰岩の崖。下に祠が作られています。岩戸火砕流はごく限られた場所でしか見られない不思議な火砕流堆積物なのだそうです。20210721_100937

崖に沢山咲いていた「イワタバコ」。1週間前が満開だったかな。

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山をだいぶ上がって,この辺りは約3万年前の「入戸火砕流」の堆積物。いわゆる「シラス」です。DSC_0226

岩戸を後にして,次の研修地は新川渓谷。

石川先生からジオパーク等について説明を受けています。20210721_114829

大木先生からは「甌穴(おうけつ)」のでき方について教えていただきました。ここの川床は約30万年前の「加久藤火砕流」がつくった溶結凝灰岩です。その川床を石が削って甌穴が形成されました。

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霧島ジオパークを代表する景観の一つです。

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3か所目は横川の「大出水の湧水」。

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美しい湧水です。湧出量は毎分22トン! このくらいの角度から見ると水が盛り上がって見えます。

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水中カメラを突っ込んで中を撮影してみました。どこまでも透明です。水圧でカメラを落としそうになりました。P7210247

ここでは昼食をとり,しばらく自由に湧水周辺の自然を満喫しました。水は年間通じて15度。ずっと入っているのはつらい冷たさでした。20210721_134243

最後に集合してマスクを外して記念写真。DSC_0284

4か所目は鹿児島神宮裏の「宮坂貝塚」。画面奥に隼人3島とうっすら桜島が見えています。ここに貝塚があるということは昔はこの辺りが海岸線だったことを示しています。DSC_0286

昨年の大雨で一部が崩れてしまってシートがかけられていますが…,DSC_0296

テントの下からのぞくと,貝塚を見ることができました。DSC_0300

15時45分,研修を終えて国分高校に到着。20210721_154701

理数科1年生の皆さん,霧島ジオパークのすごさが分かりましたか?地質に対する興味・関心が高まったのではないでしょうか。

大木先生,石川先生今日は一日ありがとうございました。