9 理数科
2023年10月02日(月)
9月29日,中間発表会
9月29日(金),2年生が約1年間継続していた課題研究をまとめて発表する「中間発表会」が開かれました。3月の「これから調べようと思うこと」をまとめて以来,継続してきた,あるいは方向転換した内容について,まとめたものを発表します。
理数科は,視聴覚室でパワーポイントを用いた発表を行います。
校長挨拶
SSH交流フェスタや九州大学未来の翼など,上位の大会へのオーディションにもなっています。皆さん,気合いが入っています。
普通科は,体育館でポスター発表です。
広い空間で,聴衆を呼び込んで自分たちの結果を聞いてもらいます。
ポスター発表は,発表者がどのように伝えるかも必要ですが,聴衆が何を聞き取ったか,何が受け取れなかったかが大事です。「ここはどうしてそんな風に考えたのですか?」という聴衆からの質問を受けて,改めて自分たちの論理立てが正しいかどうかを見つめ直すことができます。
生徒の主張が独りよがりになっていないか,先生達は予習することもなく,新たな気持ちで聞き入ります。素人に説明して分かってもらえなければ,発表が悪いのです。
覆面の審査員が,各ポスターを審査しています。この評価で,普通科からも交流フェスタに出場する班を選出します。上位の大会を経験することで,さらに意識が高まります。
放課後は,今年1回目のSSH運営指導委員会が行われました。
運営指導員を委嘱した外部委員から,国分高校への期待や意見をいただきました。
「なぜか分からないけれど,国分高校は順調に課題研究が進み,生徒もよりよく育っている」という委員の言葉に,一同報われた気がしました。
一番大切なのは「指導しなければならない」と肩を張らずに,生徒の活動や発表を見守り「そう考えたのはなぜ?」と気軽に語りかける雰囲気ができあがっているからだと思います。
「なんとなくうまくいく国分高校」が,今後も展開していくのが楽しみです!
2023年09月08日(金)
H-IIAロケット発射成功
2023年9月7日(木),JAXAはHIIAロケット47号機を無事に打ち上げました。
種子島宇宙センター付近での迫力ある打ち上げの模様がニュースで取り上げられますが,じつは国分高校の屋上でも観察できました。
青空に残るロケット道。
撮影は本校の西 健一郎教諭。校内一の天文マニア(!?)です。
素晴らしい写真と,今後の月面探査などの成果に,大きく期待しています。
2023年07月31日(月)
【巡検】かごしま総文祭自然科学部門:縄文の森コース
自然科学部門では,2日目の午後に巡検を企画しました。県内の様々な場所にて畜産,発酵,自然観察,発電所などを見学しました。その中で,縄文の森コースを紹介します。
このコースでは,本校理数科1年生の女子8人が,解説役として活躍しました。7月20日(木)終業式後に練習した内容を,本番で発揮しています。
前回は自分も楽しく学べましたが,今回は案内した方々を満足させることが目標です。様々な解説スポットで,練習した成果を発揮します。
再現された竪穴式住居などが展示されている場所は,いわばレプリカです。本物は風化を防ぐために約2m埋め立てて保存されています。その中で,発掘された本物をそのまま展示しているのが,上の写真です。少し黄色っぽく写っているのが,目安とする地層で約12,800年前の薩摩火山灰です。その地層をくりぬいて掘られた穴に,10,600前と思われる桜島火山灰が積もっていたことで,この遺跡が10,600年前のものと判明しました。
展示館観覧,遺跡と再現施設観覧ときたので,最後は火起こし体験です。本当は木の棒を手でこすりつけて摩擦熱を作っていた縄文人でしたが,弥生時代には少し楽なコマのような道具ができていたと,発掘でわかっています。今回も少し楽をさせてもらいました。多くの生徒・引率教員の皆さんが無事に火を付けることができました。
最後に挨拶をして,無事案内役をやり遂げてくれました。本校の生徒達の底力に,少し嬉しく感じた一日でした。
2023年07月31日(月)
かごしま総文祭自然科学部門ポスター発表
2023年7月29日(土)~31日(月)まで,かごしま総文祭自然科学部門が開催されています。本校からも多数のプレゼン発表が出場しておりますが,会場に入れず記録できませんでした。
7月30日(日)午前中に行われたポスター発表2回目審査の様子を紹介します。1回目と異なり,2回目は1分で研究を紹介し,3分間質疑応答に対応するという条件です。
1分間に「ボルタ電池の放電時に,水溶液が黄色くなるのは亜鉛板に含まれる不純物:チタンが酸化物になったからで,これは世界で初めての発見である!」という点を力説しました。
質疑応答では「今後はどのような実験の展望が考えられるか?」というご指摘があり,定量化について考えてみると回答しました。でも,定性的な実験で「誰もが気づいても素通りしていた」現象に取り組んだ姿勢は,本当に評価されて欲しい!!
31日には審査結果が発表されます。ボルタ班の活躍に期待しています!
2023年06月20日(火)
6月理数科集会
※今回は生徒会役員が撮影・作成した原稿でお届けします。
6月15日(木)に理数科集会が実施されました。今回から1年生もスピーチをしました。
まずは3年生のスピーチ
次は2年生のスピーチ
初めての1年生のスピーチ。二人とも堂々と話していました。
最後に理数科主任から理数科集会でのスピーチについて助言のお言葉をいただきました。来月の理数科集会が楽しみですね。
2023年05月26日(金)
【生徒会作成】5月25日理数科集会
第2回理数科集会が実施されました。今年度から視聴覚室での実施になりました。今年度から視聴覚室での実施になりました。
司会進行は3年生のSSH委員が行います。
まずは3年生のスピーチから
天文班の彼女は学会の楽しさについて話しました。学会では専門家からの助言を得られたりと貴重な体験ができるそうです。
「不思議の国のアリス」のイカレ帽子屋について、なぜ彼がそのように呼ばれていたのかを化学の知識も交え話していました。
続いては2年生のスピーチ
「ぜひ地学班へ」とまだどの班に入るか決めていない1年生に向けて熱い一言を残しました。
こちらは化学班。化学班には優秀な先生方がたくさんいらっしゃるとのことでした。気になりますね。
最後に理数科主任から、研究について様々な話がありました。牛乳パックで作った竹とんぼのおもちゃを例に話をされていました。非常に貴重な話を聞くことが出来ました。
来月の理数科集会から1年生もスピーチをすることになります。理数科主任の先生もおっしゃっていましたが、スピーチの内容に困ったらぜひ担任の先生などに相談してみてください。
2023年04月06日(木)
霧島市長へのエビ班表敬訪問
理数科エビ班は,3月27日(月)に「つくばScienceEdge」にて,最高賞の「文部科学大臣賞」を受賞しました。4月6日(木),霧島市長を表敬訪問しました。
シンガポールで7月下旬に開催される国際大会Gloobal Link に出場する3人が,それぞれ研究の概要を説明しました。
4月から着任された池田浩一教育長は「練習した言葉ではなく,自分たちの考えた言葉で質疑応答に応えている姿に驚いた」と褒めてくださいました。
中重市長も少年時代に遊んだ思い出のある天降川の自然を,世界大会で是非紹介して下さいとの激励をもらいました。
2022年12月10日(土)
理数科出前授業in国分小学校
12月10日(土),理数科1年生を中心に,国分小学校にて理科の出前授業を行いました。今年は6年生5クラスに,5つの講座を用意しました。
1 星砂を探そう
奄美大島の海岸で採取した砂から,有孔虫の死がい=星砂を探しました。制限時間内に採集した星砂は持ち帰っても良いというルールで,みんな真剣に探しました。
2 こすった音も役に立つ
紙コップに結びつけた糸をこすると大きな音が出てびっくりしました。こういう「こする音」でレコードは鳴っているという話に,興味津々でした。紙で作ったスピーカーに針を付け,回転するレコード盤に乗せると曲が流れて驚きました。でも,今の小学6年生は,レコードそのものを見たことがないかもしれませんね。
3 人工イクラを作ろう!
薬品を加えて練り込んだ溶液を合わせるという,「実験してる~~~」という感覚を直に味わう内容で,大好評でした。紙コップと割り箸,ストローで実験できたのも,小学生には驚きだったようです。たっぷり入れて塊を作るようないたずらも,「あれ?これはどうして?」という疑問にたどり着くためには重要な経験です。
4 生きものを見てみよう,さわってみよう
川や野外にいる生きものを持ち込んで,じっくり観察して触ってみる経験は,きっかけがないと生きものに気づかない児童にとって新鮮だったようです。大きな歓声が絶えず上がっていました。モクズガニの大きさにびっくりしたり,バッタが水槽の外に飛び出したりと,ワクワクドキドキする瞬間でした。
5 宝石をさがそう
開聞岳山麓の川尻海岸から採取した砂には,オリビンサンドなどの宝石が混じっています。白い箱の中で振るっていると,だんだん上に出てきます。制限時間内に拾った宝石は持ち帰り可能なので,みんな真剣に探していました。うまくいかない児童には,高校生が手助けしました。
終了後,担任の先生から「高校生に聞く,小学校の時にしておいた方が良いこと」という質問が来ました。高校生は「いろいろなものを見たり,作ったりする経験が今でも生かされている」「小学校の時に理科の授業でやった実験が楽しくて,今でもその楽しさを実感しています」「不思議と思ったら,たくさんの本で調べるクセを付けておくと,今でも役立ちます」などとアドバイスしました。
小学生の喜んでくれる姿もですが,小学生にわかるように説明する工夫を重ねる経験こそが,理数科生徒の財産となった経験でした。今後のプレゼンなどにも生かしていきましょう。
2022年10月02日(日)
理数科天文班の天体観測開始
10月1日,夕方から夜にかけて,理数科天文班の1,2年生が天体観測を行いました。今年度初めての取り組みでした。
明るいうちに,セッティングや機材の調整などを行います。
今回は惑星の観測がメインテーマです。土星の輪や木星の衛星などに歓声が上がります。
これが21世紀の天体観測です。ネタバレになりますので詳細は伏せましが,こうして手に入れた惑星の画像を使って課題研究を進めます。
運がよければ世界初の現象をキャッチしているかもしれません。夢とロマンの広がる活動に,1年生も興奮していました。
2022年09月27日(火)
理数科朝礼
本日はもうひとつ,9月の理数科朝礼の模様をお送りいたします。
記事構成と文面作成は,生徒会広報部所属の理数科生徒によるものです。
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9月15日(木),9月の理数科朝礼が行われました。
3年生のスピーチ。
2年生のスピーチ。
1年生のスピーチ。
課題研究のことや雑学などの非常に興味深いスピーチでした。
理数科1年生も既に研究を始めている班もあり,
頑張っているようです。
2年生も1年生の勢いに負けないように頑張ってください。
記事 広報部 中村鈴菜
2022年08月31日(水)
霧島市長表敬訪問について
8月30日(火)に国分高校のサイエンス部3年生が各種発表会で優秀な成績を収めたため,その報告のため霧島市長を表敬訪問しました。
表敬訪問を行ったのは福留校長ほか教職員3名とサイエンス部の二酸化炭素班,リン酸班,カビゴケ班,カブト班に所属する3年生理数科の生徒達です。
カブト班は日本学生科学賞で優秀な成績を収めたことにより,リジェネロン国際学生科学技術フェア2022に日本代表として参加しました。その功績を讃え文部科学大臣特別賞を受賞しました。
カビゴケ班はスーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会で奨励賞(部門2位)を受賞しました。
リン酸班はとうきょう総文祭自然科学部門に県代表として参加し,ベスト5に相当する奨励賞を受賞しました。
二酸化炭素班は県代表として中国・四国・九州地区理数科高等学校課題研究発表会に参加しました。ベスト2に相当する優秀賞(部門2位)を受賞しました。
どの班も国際大会,全国大会,ブロック大会等での素晴らしい実績です。たいへんおめでとうございます。
受賞報告の後は,市長との懇談が行われました。和やかな雰囲気の中,一人一人,研究内容や将来の夢について発表しました。市長様からも温かいお言葉をいただきました。
最後に記念撮影を実施しました。
霧島市長様,霧島市役所の方々,このような素晴らしい報告会を実施していただき,大変ありがとうございました。参加した生徒の皆さんは,高校での課題研究は終了しましたが,これからは自分の進路を実現するために精一杯頑張って下さい。
なお,当日の様子は南九州ケーブルテレビが取材してくださいました。以下の期間に放映される予定ですので,ご覧ください。
期 間:9月12日(月)~18日(日)
番組名:そいじゃが!ケーブルテレビ
時間帯:9時40分/12時40分/14時40分/20時40分/23時40分
2022年08月25日(木)
文部科学大臣特別賞を授賞しました
2022年5月,国分高校理数科カブトムシ班はリモートで開催されたISEFに参加しました。
5月の様子 http://kokubu.edu.pref.kagoshima.jp/article/2022050500017/
これを受けて,8月25日(木)文部科学大臣特別賞を受賞しました。PCR検査を受けて陰性を確認してから,文部科学省に出向いて授賞式に参加しました。
まずは,ISEF2022出場に対して支援をしていただいた旭化成の本社に表敬訪問しました。旭化成の会社説明や製品見学もあり,大変勉強になりました。
授賞式です。永岡 桂子文部科学大臣から,直接賞状を受け取りました。
大臣と直接会話を交えることができる高校生,今年は何人いるのでしょうか? 素晴らしい経験です。
受賞したカブト班の皆さん,おめでとうございました。
また,授賞式やISEF出場に向けて支援をしていただいた,文部科学省,読売新聞社,旭化成の皆様,大変ありがとうございました。
2022年08月19日(金)
第24回中国・四国・九州地区理数科高等学校課題研究発表大会(高知大会) 優秀賞
2022年8月18日(木),高知県立高知追手前高等学校 芸術ホールで,第24回中国・四国・九州地区理数科高等学校課題研究発表大会(高知大会)が開催されました。本校の二酸化炭素班は鹿児島県代表として出場しました。
発表の様子
「二酸化炭素測定器の開発 ~換気効果を簡単に測定~」というタイトルで発表しました。普段よりも落ち着いて発表できました。
表彰式で,国分高校の名前が呼ばれ,なんと「優秀賞(中国・四国・九州地区でベスト2)の成績でした。
3年生にとっては最後の大会で有終の美を飾ることができ良かったです。これからは進路に向けて頑張ってほしいです。
2022年08月09日(火)
全国高等学校総合文化祭(東京大会)自然科学部門 化学部門 奨励賞
2022年8月2日(火)~4日(木),東京の東京富士大学・文京学院大学で,全国高等学校総合文化祭 自然科学部門が開催されました。本校のリン酸班は鹿児島県代表として出場しました。
受付の様子発表の様子
「河川・湖沼中のリン濃度測定器の開発」というタイトルで発表しました。普段よりも落ち着いて発表でき,質疑応答もほぼ完璧でした。
8月3日(水)の午後に予定されていた巡検は,新型コロナウイルスの拡大により中止になりました。8月4日に表彰式で,国分高校が呼ばれ!なんと「奨励賞(全国ベスト5)」の成績でした。
最後に,次年度(2023年)のかごしま総文祭の引継ぎをして,終了しました。
2022年07月25日(月)
舞鶴フィールド研修2(理数科2年生)
令和4年7月25日(月)の午前,理数科2年生対象に各分野の専門家の先生方をお招きして,舞鶴フィールド研修として研究の深化を図りました。
物理班はトヨタ車体研究所から中村様,化学班は鹿児島大学の神長助教様,生物班は鹿児島大学大富教授,地学班は鹿児島地方気象台の中橋予報官の4人です。
残念ながら,中橋予報官は都合により後日となってしまいました。
それぞれの班は,現在の進捗状況や研究内容を説明しアドバイスをいただきました。ありがとうございました。
2022年07月19日(火)
舞鶴フィールド研修1(理数科1・2年生)
令和4年7月16日(土)~18日(月)の日程で,理数科1・2年生の研究班対象に,舞鶴フィールド研修1として屋久島フィールド研修を行いました。
1年生希望者は,白谷雲水峡,ヤクスギランド,千尋の滝,大川の滝,西部林道など世界遺産を肌で感じました。
2年生のエビ班は,田代海岸を始め,屋久島北部,南部の川だけではなく,口永良部島まで渡り,エビの河川採集を行いました。
それぞれのグループとも,充実した研修ができました。屋久島の長い歴史を持つ自然に圧倒され,今後の研修に役立つデータを得られました。
屋久島環境文化財団の皆様には大変ご協力をいただきました。ありがとうございました。
2022年05月16日(月)
カブトムシ班 世界大会(ISEF)結果報告
5月13日(金),先日行われた課題研究の世界大会(ISEF)の表彰式が行われました。
現地アトランタでは全世界からの約950チームが参加して盛大にセレモニーが行われました。
日本代表の14研究はオンラインでの参加でしたので,表彰式をオンラインで視聴しました。オンライン参加は全世界で約450チームでした。
国分高校カブトムシ班が出場した Animal Science 部門はいつも通り最初に発表。
昨年は同部門で Grand Award 4等を受賞したため,あっという間に名前を呼ばれましたが,今回は最後まで国分高校3人の名前がコールされることはなく,2年連続のISEF入賞は叶いませんでした。3人はとても悔しがっていましたが,世界最高の舞台に立てただけでも十分スゴイことです。準備を通して何度も議論し,毎日英語と格闘し,何度も涙しました。そして多くのことを学ぶことができたと思います。胸を張って,自信をもってこれからの人生に生かしてほしいと思います。
カブトムシ班のAさん,Sさん,Tさん,本当にお疲れさまでした。
ISEF出場に際して多くの方々のご協力をいただきました。特にメンターとしてご指導くださった埼玉大学名誉教授の町田先生,4月から大島高校に転勤された英語科の立神先生,国分高校ALTのジョニー先生には大変お世話になりました。関係の皆様にこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
2022年05月05日(木)
理数科カブトムシ班が世界大会(ISEF)出場!
5/3~5/5の期間,理数科カブトムシ班が世界大会(ISEF)出場のため東京へ出かけました。
本来ならとっくにアメリカ合衆国アトランタへにいるはずなのですが,コロナウィルスの影響で日本チームはすべて東京からのオンライン参加です。
国分高校としては2017年のツクツクボウシ班,2021年のリュウキュウアブラゼミ班に続いて3回目のISEFです。
5月3日(火)午前,鹿児島空港発。理数科カブトムシ班のTさんとSさん。
羽田空港で熊本からのAさんと合流。
東京では有明のホテルに宿泊し,ホテル内の会議室で審査を受けます。マスクを外した状態での人との接触を減らすため,ホテル内での食事はテイクアウトして自室でとりました。その他のコロナ対策も万全です。
5月4日(水),オンライン審査で使うソフトの説明等の研修を受け,審査時のブースの設営。パーティションを設置して本番はマスクなしで臨みます。
審査本番直前。リーダーの部屋で最後の打ち合わせ。
正装して記念撮影用ボードの前でマスクを外して記念写真。このリラックス具合なら審査もばっちりでしょう。
さあいよいよ審査が始まります。PCや通信機器の調整にちょっと苦労しました。23時,えっ?と聞き返されそうな時刻に審査開始。アメリカ時間なので…。
審査は1回につき15分間,審査員が1人ずつ審査ルームに入室して合計13回!審査が入らない時間を合わせると合計4時間半!ファイナリストの3人以外は審査室に入れないので審査中の写真はありません。
午前3時半,長かったオンライン審査を終えて。疲れてはいるのでしょうがホッとした表情に見えます。通訳の方に一部サポートしていただきながらも7割くらいは英語で答えられたようです。
カブトムシ班の皆さん,お疲れさまでした。
審査結果の発表は5月13日頃の予定です。
読売新聞のツイッターにも紹介されています。
2022年04月28日(木)
理数科課題研究計画発表会
令和4年4月27日(水)午後 理数科の課題研究計画発表会を行いました。
2年生の研究グループが,今後の研究テーマについて,現在調査を進めている状況を報告したり,質疑応答を行いました。
研究グループは,化学,生物,物理,地学のそれぞれに全部で6班。
霧島ジオパークの石川先生にもアドバイスをいただきました。
本日の質疑応答を踏まえて,今後さらに今後の研究内容について深めてくれることでしょう。
2022年01月13日(木)
第1回 鹿児島県サイエンスコンテスト
1月8日(土),第1回鹿児島県サイエンスコンテストが行われました。
当初の計画では,加治木高校を会場に実施する予定でしたが,1月に入ってからのコロナウィルス感染急拡大を受けて,急遽オンラインでの実施となりました。
この大会は再来年の鹿児島総文祭に向けての自然科学部門の強化を目的の一つにしています。国分高校では主に理数科1年生が出場しました。
生物スジエビ班。
生物淡水エビ班。
化学ボルタ電池班。
化学洗剤班。
物理班。
地学桜島班。
地学夜光班。
地学夜空班。
他校の発表を聴くのも,とても勉強になりました。
審査の結果,化学ボルタ電池班が優秀賞(3位),生物淡水エビ班が優秀賞(3位),地学桜島班が優秀賞(2位)を受賞しました。
1年生のうちからこのような大会に出てプレゼンテーション力や質疑応答力を高め,2年生で大きな花を咲かせる。これが,これからの国分高校SSHのスタイルになっていくと思います。
出場した皆さん,お疲れ様でした。おめでとうございます。
2022年01月10日(月)
世界にはばたく高校生の成果発表会 出場報告
12月19日(日),九州大学が主催する「世界にはばたく高校生の成果発表会」が福岡市の九州大学伊都キャンパスで行われました。予選を勝ち抜いた理数科2年生の科学リン酸班と生物班が出場しました。最終審査に臨んだ8校のうち2校が国分高校ということになります。
開会式前の準備の様子。発表用のスライドの最終確認や発表練習をしています。
こちらは質疑応答の打ち合わせ中でしょうか。
さあ開会です。
化学リン酸班の発表。
質疑応答。
発表を終え,マスクを外して記念写真。
生物班の発表。カビゴケの研究ですね。
質疑応答中。
発表を終えて。
審査の結果,最優秀賞は佐賀の到遠館高校,優秀賞が熊本の熊本農業高校と福岡の筑紫丘高校でした。
国分高校の2チームは最上位の賞は逃しましたが,「特別賞(ベスト8)」を受賞しました。
コロナの影響でオンラインの大会が多い中,対面で他校の素晴らしい発表を見ることができ,貴重な経験になったと思います。
出場した2班の皆さん,お疲れさまでした。
関係の皆様ありがとうございました。
2021年12月24日(金)
いざ3度目の世界大会(ISEF)へ!
12月24日(金),第65回 日本学生科学賞の表彰式がオンラインで行われました。その様子はYouTubeでもLIVE配信されました。
国分高校の名前がコールされるのを今か今かと待ちましたが,ISEF出場につながる大臣賞等で名前が呼ばれることはありませんでした。結果は「入選1等」。それでも全分野を含めての全国ベスト24ですから立派な結果だと思います。
審査委員長の先生の講評も終わり,カメラに映らない範囲で片づけを始めようかなと思ったとき,「それではISEF出場校の発表です。」とアナウンスされ,大臣賞の4校が順当にコールされました。そして先日訪問し交流させていただいた宮崎西高校も。「そして最後に……,オキナワカブトを守れ!鹿児島県立国分高校。」
その直後の写真が下の2枚です。
上位の賞に入れず流した悔し涙の写真は自粛しますが,うれし涙は思いっきり使わせていただきます。
表彰式を一緒に見守ってくれた友人たち。Y教頭先生もぐっと来ています。後ろのT先生は完全に泣いています。
表彰式終了後の喜びの表情。これまで頑張ってきた努力が報われましたね。
同じ教室で苦楽を共にしてきた友人たちと。この教室で本当に長い時間を過ごしてきました。昨年の先輩たちの姿をすぐ近くで見てきて,次は自分たちもとずっと夢見てきた世界大会(ISEF)が現実のものとなりました。
校長先生に報告。校長先生は審査員好評の途中で電話が来て,肝心な部分を見ていなかった(!)らしく,ISEF出場の報告にかなり驚いていました(笑)。
生物室に戻るとT先生がケーキを買ってきてくださっていました。最高のクリスマスイブになりましたね。
でも皆さん,喜んでばかりはいられませんよ。これからのISEFに向けての準備がどれだけ大変か…。
新たステージへの階段を一歩ずつしっかり上って行ってください。5月に行われるISEFで再び国分高校の名前がコールされることを祈っています。
関係者の皆様,応援してくださった皆様,ありがとうございました。
2021年12月24日(金)
今年も日本学生科学賞 最終審査に臨みました
12月19日(日),第65回 日本学生科学賞の最終審査がオンラインで行われ,理数科2・3年生のカブトムシ班が出場しました。日本で最も歴史のある最高峰の科学コンテストです。国分高校としては昨年に続いて2年連続,3回目の最終審査です。
Zoomの接続確認中。笑顔の練習も兼ねています。今年は普段活動している生物実験室で行い,研究に使ったカブトムシの標本を背景にしました。
審査中は立ち入れず,写真はありません。事前に送っておいた5分間の発表動画を審査員の先生方とともに視聴した後,10分間の質疑応答。約20分後の2回目の質疑応答は5分間。さらにしばらくして補足審査の時間には多くの先生方から約20分間質問を受けました。矢継ぎ早の質問にもきちんと答えられ,自分たちの研究の一番の強みであるカブトムシ識別アプリもタブレットでアピールできました。持てる力は十分に発揮できたと思います。
全ての審査を終え,ほっとした表情の3人。
昼食をはさんでファイナリスト同士の交流会も1時間程度行われました。
さあ審査の結果はどうだったでしょうか。
表彰式は24日(金)13:30からです(YouTubeでLIVEで見ることができます)。
2021年12月16日(木)
理数科課題研究発表会
12月15日(水),理数科2年生の課題研究発表会が行われました。来年のSSH全国大会や理数科大会の出場班を決める際に参考にされる重要な発表会です。
司会進行の1年生と理数科主任のN先生。
物理班のブランコの研究。
審査員の先生方からは鋭い質問や的確なアドバイスをいただきました。
化学リン班のリン酸検出装置開発の研究。
生徒からもたくさんの質問がありました。
生物班のカビゴケの生態に関する研究。
地学班の桜島の噴煙に関する研究。
化学二酸化炭素班の二酸化炭素測定器の開発の研究。
学校評価委員の方々からも質問やアドバイスをいただきました。
審査員の先生による講評。
再来年の鹿児島総文祭の実行委員も務めることになった1年生H君による閉会の言葉。
終了後は各班のメンバーが審査員の先生方のところに質問に行く姿が見られました。発表会が終わってそれで終わりではなく,さらに研究を磨き上げていこうというこの姿勢が大事だと思います。
理数科2年生の皆さんお疲れさまでした。1年生に皆さん発表を聴いて,内容やまとめ方だけでなく発表態度や質疑応答についても参考になったのではないでしょうか。すでにスタートしている自分たちの研究に生かしてください。
審査員の先生方,長時間の審査とご指導をありがとうございました。
2021年12月15日(水)
理数科1年水生生物班 PCRに挑む!
12月10日(金),7限目のGS(グローカルサイエンス)の時間から放課後にかけて,理数科1年の水生生物班が「PCR法」の講習を受けました。講師は鹿児島大学水産学部の塩﨑先生。
PCR法は「ポリメラーゼ・チェーン・リアクション」の略で,DNAの特定の領域を短時間で大量に増幅する方法で,DNAの遺伝情報を読み取る時に必要な技術です。コロナウィルスの「PCR検査」は患者さんの体液等を採取してDNAを増幅し,コロナウィルスのDNAが検出されるかどうかを調べています。
国分高校ではそのPCR法に不可欠な「サーマルサイクラー(下写真の手前)」や遠心分離機,マイクロピペット,電気泳動装置等をSSH予算で購入し,校内でPCR法を行えるようになりました!今日はそのための講習会ということになります。最先端の手法を学べるとあってみんな真剣です。
それぞれの機器の操作方法や使用上の注意点等を詳しく教えていただきました。
生体高分子の分野で博士号を持つ生物科S先生(S博士!)率いる水生生物班の今後の活躍にご期待下さい。
塩崎先生,お忙しい中丁寧なご指導をありがとうございました。
2021年12月02日(木)
課題研究に関する職員研修
12月2日(木),課題研究に関する職員研修が行われました。東京海洋大学の柴田先生に課題研究のテーマ設定や進め方,指導の要点等についてお話しいただきました。
柴田先生は日本学生科学賞で内閣総理大臣賞を受賞し,世界大会(ISEF)でも入賞したことのある方で,数年前から生徒対象の「プレゼン講習会」でもお世話になっています。
日常的に課題研究の指導に当たっている国分高校の先生たち,みんな真剣です。
職員研修前には理数科2年生の化学リン班と化学二酸化炭素班が,課題研究の指導をしていただきました。
職員研修後は同じく理数科2年の地学班(下写真)と普通科2年のネイル班,
理数科2年の生物班も指導していただきました。
様々な分野にわたって非常に的確なご指摘,アドバイスをいただき,各班とも大変参考になったようです。
柴田先生,長時間にわたって丁寧なご指導ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。
2021年11月30日(火)
バイオ甲子園 カビゴケ班が優秀賞!
11月27日(土),期末考査の合間を縫って理数科2年生のカビゴケ班がバイオ甲子園に出場。全国から厳しい予選を勝ち抜いた5校がこの日の最終審査に臨みました。
Zoom開催なので発表中の写真も今一つ臨場感がなく,こんな感じです。
3人で力を合わせて,発表も質疑応答もうまくいきました。
表彰式。
ドキドキわくわくする間もなく,いきなり国分高校がコールされました。結果は優秀賞(2位タイ)。最優秀賞は宮崎北高校でした。
カビゴケ班の皆さん,おめでとうございます。さあ頭を切り替えて期末考査後半戦,頑張ってください。
2021年11月18日(木)
理数科朝礼(11月)
11月18日(木),11月の理数科朝礼が行われました。
今回は新たな取り組みとして,明日(11/19)のSSH交流フェスタでポスター発表を行う2年生の2班(物理班・生物班)が発表練習を兼ねてポスター発表を行いました。
こちらは物理班の「ブランコの振動について」の発表。
発表者以外の生徒は,出席番号の前半が生物班,後半が物理班を聞きに行きました。
こちらは生物班(カビゴケ班)の発表。1年生や3年生も前のめりで聞いてくれています。
緊張感の中でいい発表練習になったと思います。
質疑応答も活発に行われました。「なぜカビゴケだけ匂いがするんですか?」…難問でしたね。
最後に理数科主任のN先生から,発表の際の注意点や明日のSSH交流会についての話がありました。
1年生にとっては研究内容や発表態度など勉強になると思います。また3年生は自分たちの経験をもとにいいアドバスができるでしょう。
発表会前は今回のような形態もいいですね。いろいろなことを試し,よりよい学びにつなげていければと思います。
2021年11月15日(月)
グローバル サイエンティスト アワード ”夢の翼”
11月14日(日),グローバルサイエンティストアワード“夢の翼”がオンラインで開催されました。
出場したのは理数科2年生の生物班,化学二酸化炭素班,化学リン班の3班。
まずは生物班。カビゴケの研究です。発表時間が県大会よりも4分短い8分なのでちょっと大変でした。
化学二酸化炭素班。
一次審査の結果,上の2班は残念ながら次に進めませんでしたが,審査員の先生方からは貴重なアドバイスや激励をいただいたようです。
化学リン班はベスト8に選ばれ,二次審査に進みました。
二次審査の結果,化学リン班は共催企業賞の一つ「千葉工業大学賞」を受賞しました。
最高賞はなんと「文部科学大臣賞」だったのですが,これは逃してしまい,ちょっと残念がっていましたが,ベスト8入賞は立派な成績です。
参加した皆さん,お疲れさまでした。
2021年11月13日(土)
今年も盛り上がりました!国分小学校 出前授業
11月13日(土),4年目となる国分小学校での出前授業。理数科の1・2年生が参加して科学実験等を紹介しました。
物理チームの「大気圧を体感しよう!」
水を少し入れた空き缶をコンロで熱して水を沸騰させます。缶の中が水蒸気で満たされたところで缶を逆さまに水の中に投入すると…,
空き缶がぺちゃんこにつぶれました!缶の中の水蒸気が急速に冷えて水に戻ることで缶の中が真空状態になり,大気圧に押されてへこむってことでいいんですかね。
その原理を説明しています。
先生方も注目。
プレッシャーのせいでしょうか,それとも熱い缶にビビったのか,缶の口を水中に入れなかったために失敗してしまいました。さあリベンジです。
普段気にしてませんけど,大気圧ってすごいんですね。
化学チームは「超低温の世界~液体窒素の実験~」
まずは簡単に今日の実験の説明。
液体窒素を大型のビーカーに注ぎます。
バラの花をその中に入れると…,カチンコチンに凍ってバラバラと崩れます。バラだけに…。
風船を入れると…,
風船の中の空気が冷えて液体になるため,こんな風にしぼんじゃいます。大成功!ちなみにこれを放っておくと,ちゃんと元に戻ります。
超低温の世界はどうだったでしょうか。科学って面白いって思ってもらえたかな?
生物チームは「生き物に触れよう!」
カブトムシ班の3年生が飼育している幼虫に触ってもらいましたが,触ったことがないという子がなんと半分くらいいたのには驚きました。後ろでちょっと引いている子もいますが,多くの子たちは頑張って触れるようになっていました。
頑張っています。これも貴重な体験です。ね,大丈夫でしょう?
大変だ!オオクワガタが袖の中に入りそう! ちなみにこれはS君が自宅で飼育している私物です。
ひとしきり虫に触ってもらった後は,じっくり標本も見てもらいました。今Iさんが説明しているのはエンマコガネの研究をした世代が作った「糞虫(ふんちゅう)」の箱ですね。
参加した理数科2年生はカビゴケ班なので,研究中の「カビゴケ」の匂いを“かずんで”もらいました。
地学チームは「星砂を探そう!」
星砂の説明中。「星砂の正体はバキュロジプシナやカルカシナという有孔虫の殻です。」
頑張って星砂を探しています。
見つけた星砂はジップロックに入れて持ち帰ってもらいました。
小学生と一緒にちょっとマスクを外して記念写真。
国分小学校の校長室にて校長先生からは,「今年で4年目ということは,最初にこの授業を受けた子供たちが今度高校受験を迎えるということです。国分高校を受験するかもしれません。これからもよろしくお願いします。」とお話がありました。
今年も大いに盛り上がった出前授業。高校生にとっては「みんなにわかりやすく説明する」練習になったと思います。これからもずっとこの交流が続けられるといいですね。
国分小学校の皆様,今日はありがとうございました。またお邪魔させてください。